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【メルボルンC】波乱傾向が強いメルボルンCの狙いどころは?

2016年10月26日 12:59

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 例年20頭以上の多頭数で行われるメルボルンC。2006年以降の近10年のデータから過去の傾向を探っていく。

 まずは人気別成績。1番人気馬の勝利は13年フィオレンテの1勝のみ。2・3着も1回ずつで、連対率18.2%・複勝率27.3%と低い。ちなみに、1番人気馬が11頭になっているのは同人気の馬が06年に2頭出ているから。2番人気馬も11年ドゥーナデンの1勝のみで、連対率・複勝率20%と低い。3番人気馬は一昨年のプロテクショニストら2勝。4番人気馬は10年アメリケインの1勝だが、複勝率では45.5%と最も高い。

 注目したいのは6番人気以下で半数の5勝をあげていることだ。昨年にいたっては、最低人気のプリンスオブペンザンスが勝利。10番人気以下は率こそ低いものの、10年中5年で馬券に絡んでいる。6~9番人気馬も12年グリーンムーンら3勝をあげ、複勝率では上位人気馬とそれほど変わらない。

 多頭数かつハンデ戦で上位人気馬の不振、下位人気馬の激走が目立ち波乱傾向が強いレースとなっている。

 続いて表2は斤量別成績。54.5kgの馬が12年グリーンムーンら最多の4勝をあげ、勝率・複勝率

ともにトップだ。出走数では54kg以下の馬が多いものの、54.5kg以上の馬はのべ7勝と勝ち切る傾向が強い。

 出走数は少ないが、56kg以上の馬は13年2着レッドカドー(56.5kg/20番人気)、14年1着プロテクショニスト(56.5kg/3番人気)、2着レッドカドー(57kg/7番人気)、昨年3着クライテリオン(57.5kg/6番人気)と近3年続けて好走している。重いハンデを背負った馬にも注意が必要だ。

 一方、出走数が最も多い54kgの馬は3着止まりと不振傾向。また、53.5kg以下の軽ハンデ馬は3勝で、2着が7回と目立っている。なお、50~52.5kgの馬は近5年は3着以内に入っていない。

 表3は前走レース別3着以内数。前哨戦として名高いコックスプレート(豪G1)組が13年フィオレンテら最多の3勝をあげている。これら3着以内に入った5頭の前走着順は2・3・7・6・9着で、前走1着馬は入っていない点に注意したい。

 ジーロングC(豪G3)組が11年ドゥーナデンら2勝、2着2回。こちらは連対馬4頭中3頭が前走ジーロングCを勝利していた。この組は勝ち馬に注目だ。

 コーフィールドC(豪G1)組は06年デルタブルースの1勝のみだが、3着以内数は6頭と最も多い。3着以内馬の前走着順は13・13・5・6・7・3で、前走連対馬が入っていない。コックスプレート同様に5着以下からの巻き返しが目立っている。

 他ではホッサムHC(豪G3)組、マッキノンS(豪G1)組、ハーバートパワーS(豪G2)組、ゴールドC(豪G2)組がそれぞれ1勝ずつをあげている。勝ち馬はすべて前走で地元オーストラリアのレースを使われていた。

 なお、前走海外組では愛・セントレジャー組、英・マーチS組から3着以内馬が複数出ており、注意しておきたい。

 最後に表4は国別3着以内数。出走数が抜けて多いオーストラリアの馬が昨年のプリンスオブペンザンスら過半数の6勝をあげている。これら勝ち馬6頭中4頭は7番人気以下の伏兵だった。

 フランスは10年アメリケイン・11年ドゥーナデン、ドイツは14年プロテクショニストが勝利しており、一発がある。

 日本は06年に1着デルタブルース(7番人気)、2着ポップロック(1番人気)が好走。しかし、その後は10年トウカイトリック12着(19番人気)、14年アドマイヤラクティ22着(1番人気)、15年フェイムゲーム13着(1番人気)・ホッコーブレーヴ17着(16番人気)と馬券に絡んでいない。

 また、イギリスの馬は勝ち星こそないものの、13年・14年のレッドカドーなど2着が6回と半数を超えている点に注目。過去10年で海外からの遠征馬は毎年1頭は3着以内に入っている。