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【香港国際競走】日本馬にチャンスあり! 香港カップ過去10年の傾向

2016年12月05日 22:52

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 まずは人気別成績。1番人気馬が一昨年のデザインズオンロームら3勝をあげ、連対率・複勝率50%。2番人気馬が13年アキードモフィードら最多の4勝をあげており、複勝率60%でトップだ。以下、3番人気馬が2勝、9番人気馬が昨年のエイシンヒカリの1勝。3番人気までに9勝と上位人気馬が勝ち切る傾向が強い。

 2着馬・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、特に6~9番人気の馬は2・3着4回ずつで複勝率も高い。上位3番人気以内の馬から、これら伏兵へのヒモ荒れに期待するのも面白いかもしれない。

 続いて表2は前走レース別3着以内数。香港の前哨戦・ジョッキークラブカップ組が一昨年のデザインズオンロームら最多の4勝をあげている。昨年の3着ブレイジングスピードもこの組で、近7年で毎年1頭は3着以内に入っている。

 天皇賞・秋組からは昨年のエイシンヒカリが勝利しており、2着が2回。エリザベス女王杯組の勝利は10年スノーフェアリーで、昨年はヌーヴォレコルトが2着と好走している。英チャンピオンS組からは06年プライドが勝利している。

 その他のレースからも多く好走馬が出ているが、日本の天皇賞・秋組とエリザベス女王杯組が有力と位置づけてよいだろう。

 表3はジョッキークラブカップ組の前走着順別成績。この組の3着以内馬11頭はすべて前走5着以内だった。前走1着馬から勝利したのは12年カリフォルニアメモリーのみ。2着が3回で、前走→今回と連勝する馬は少ない。前走2着馬も13年アキードモフィードの1勝のみ。

 勝ち馬は前走1・2・4・5着から1頭ずつ出ており、前哨戦で敗れた馬でも巻き返して勝利するケースがある。前走ジョッキークラブカップ5着以内であれば、勝つチャンスありと考えた方がよさそうだ。

 最後に国別3着以内数を見ていただこう。香港勢が一昨年のデザインズオンロームら最多の4勝をあげているものの、香港スプリントや香港カップほど圧倒的ではない

 その他はフランス調教馬が2勝で続き、日本を含む4カ国が1勝ずつで並んでいる。

 日本馬は昨年のエイシンヒカリが勝利。06年アドマイヤムーン、13年トウケイヘイロー、昨年のヌーヴォレコルトが2着に入っている。昨年は日本馬の1・2着と活躍が目立った。これら好走馬は表2で示したように前走天皇賞・秋組かエリザベス女王杯組


 今年は連覇を目指すエイシンヒカリをはじめ、昨年香港マイルを制したモーリスらも出走を予定している。すでに実績がある2頭が出走する今回は日本馬が勝利する可能性が高いと見ていいだろう。4競走を通じて、日本馬の健闘を祈りたい。