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【ドバイターフ】土屋真光の見解

2017年03月24日 22:46

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 連覇を狙ったリアルスティールが枠順確定前に出走を取りやめ。抜けた馬が不在で、レースの混戦模様がさらに色濃くなってきた。ブックメーカーのオッズでは、ザラック、リブチェスター、ムタケイエフの3頭の三つ巴。レーティングで見ても最高がリブチェスターの122、最低がロングアイランドサウンドオパールティアラの111と上下で11しか差がない。そのリブチェスターも、マイルまでの距離しか使われておらず、残り200mの距離延長には不安が残る。また、昨年の10月以来のぶっつけというのも、これまでの勝ち馬にはいないレース間隔で、マイナス要素と見られる。

 これに続くムタケイエフも、昨年9月のウッドバインマイル以来の実戦。ただこちらはウッドバインマイルではテピンの3着、その前の英インターナショナルステークスでもポストポンド、ハイランドリールに次ぐ3着で、その3着もゴール前の攻防で不利を受けてのもので、それがなければ大金星を飾っていたかもしれなかったものだった。


 とはいえ、できれば今年に入ってからのレースには出走している馬を上位に推したい。過去の勝ち馬でも、リアルスティールやジャスタウェイは中山記念を使われ、一昨年の勝ち馬ソロウも、シャンティイのオールウェザー一般戦を使われてきた。或いはドバイでのステップレースを使われている馬が良績を残している傾向がある。

 となると、人気の上位3頭のうち、ドバイミレニアムステークスで待望の重賞初勝利を飾ったザラックを、と考えたいところだが、ここは敢えて同じフランス調教馬でもエシェムを1番手に取りたい。ザラックとの対戦成績では1勝1敗で、昨年のドラール賞ではザラックに最後まで抜かせなかった。力量的に大きな差がないのに関わらず、ブックメーカーのオッズは軒並み25倍前後と人気の盲点となっている。日本でも同様であれば、ザラックよりもこちらに食指が動くというものだ。

 2番手にそのザラック。母は凱旋門賞馬ザルカヴァという良血で、重賞初勝利は前走のドバイミレニアムステークスだが、フランスダービーでは、その後欧州の2000m路線を席巻するアルマンゾルの2着に好走と実力の片鱗を見せてきていた。馬場適性は既に証明済み。距離についても若干短いきらいはあるものの直線も長い分許容範囲だろう。


 3番手には前哨戦のジェベルハッタの勝ち馬デコレーテッドナイト。3歳だった昨年後半は休養に充てられたが、この休養を挟んで目下3連勝中。ジェベルハッタよりは相手が骨っぽくなるが、今年に入って復帰してからの充実振りと、コース適性からここでは上位に入れたい。


 差のない4番手としてムタケイエフ。前述の通り、英インターナショナルステークスの3着は、秋の2000m路線に向けて、「おっ」と思わせるものがあった。約半年ぶりでどこまで仕上がっているかが問題だが、同じだけの状態にあれば、まとめて下す力はあるはず。

 以下、メイダンの1800m路線で実績のあるベリースペシャル、同じ左回りで整地馬場のベルモントダービーを勝っているドーヴィルまで。特にドーヴィルは、12番枠を引いたが、向こう正面が長いワンターンの競馬で、巧みにインコースに潜り込み、長い直線を使ってのライアン・ムーア騎手お得意の内ラチ沿い強襲のシーンも期待できる。

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