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【ドバイシーマクラシック】土屋真光の見解

2017年03月24日 22:52

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 7頭立てと少ない頭数ながら、昨年の覇者ポストポンド、世界を股にかけて結果を出し続けるハイランドリール、同厩舎で愛オークス・ヨークシャーオークスの勝ち馬セブンスヘブン、一昨年の愛ダービー馬ジャックホブス、前哨戦でポストポンドを破ったプライズマネーと、かなりレベルの高いメンバーが顔を揃えた。ブックメーカー各社のオッズは、ポストポンドをやや抜けた1番人気とし、ハイランドリール、ジャックホブスでほぼ同評価、僅差でセブンスヘヴン、プライズマネーの順というのが大方の評価だ。

 展開的にはハイランドリールの一人旅が見込まれる。楽に行かせれば止まらないし、絡んでいくと絡んだほうが潰される。アイルランド調教のガリレオ産駒で、力を要する馬場向きと見られているが、アメリカや香港で結果を出しているように、整地された馬場や時計の速い馬場をむしろ得意としている。一見、条件は揃ったようにも見える。


 しかし、昨年のこのレースは4着で、続く香港のクイーンエリザベス2世カップも距離不適だったとはいえ8着と大きく負けている。ひとつの理由として考えられるのは、この時期はあまり状態がよくないのではないかということ。さらに、もうひとつの理由として、香港では降雨による馬場の悪化も可能性として入れたい。今週のメイダンは雨が多く、当日も馬場が水をかなり含んでいる可能性が高い。ここでは力を認めつつも、敢えて軽視したい。

 1番手は人気としても、ポストポンドを推す。凱旋門賞は速い馬場と厳しい位置取りによさを殺がれる形となってのもの。前哨戦の取りこぼしにはやや不安も残るものの、ひと叩きしての上積みに期待したい。ドバウィ産駒特有のメイダン適性も心強い。何より昨年の勝利はドゥラメンテを破っている。連覇の可能性は高い。


 2番手にはセブンスヘブン。前々走の英チャンピオンズフィリー&メアズステークスはこの馬にとっては高速決着に、ブリーダーズカップフィリー&メアターフは速い馬場に加えて距離不足での敗戦と、敗因は明確。一線級の古馬牡馬との対戦も初めてという点に懸念はあるものの、大回りのコースで時計がかかるようなら台頭の余地は十分。ライアン・ムーア騎手がハイランドリールを選んだことで人気を落としそうだが、ヨークシャーオークスではそのムーア騎手が騎乗のファウンドを下している。

 3番手にジャックホブス。昨シーズンは順調に使えなかったが、約半年振りの久々だった英チャンピオンSではアルマンゾル、ファウンドに続く3着と力の一端を示した。3歳時は同厩舎のゴールデンホーンの好敵手として切磋琢磨。そのゴールデンホーンのその後の活躍からも、もうひと花はあっていい。時計の掛かる馬場も歓迎。鞍上のW.ビュイック騎手は、メイダン競馬場では昨シーズン、今シーズンともに勝率20%台をたたき出しているのも心強い。


 サウンズオブアースは4番手として一角崩しに期待。日本でも京都、中山、東京と異なる性格のコースでGIに連対していることから、馬場を選ばない強さを持つ。ドバイに輸送後も、例年より冷涼な気候が功を奏して順調に調整が詰まれている。勝つまでは酷としても、人気薄なら狙ってみたい。


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