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【ドバイワールドカップ】土屋真光の見解

2017年03月24日 22:58

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 前年のこのレースの上位3頭のうち、2着のムブタヒージと3着のホッパーチュニティが今年も出走する。ムブタヒージは昨年よりも臨戦過程に好感が持て、ホッパーチュニティも昨年と同じくG2サンアントニオステークスを勝っての出走ということで、昨年と同じかそれ以上の結果が期待できる。しかし、昨年圧勝のカリフォルニアクロームを、昨秋のブリーダーズカップクラシックにおいて真っ向勝負でねじ伏せたアロゲートがやはり中心となりそう。


 一昨年にダート変更以降、ドバイワールドカップはまだ2回しか行われていないが、上位3着以内に入っている馬は全て、

1年以内に北米のダート1800m以上でG1勝利があるか、メイダンのダート1900m以上でG2以上の勝利がある

近3走以内でG1連対またはG2勝利。

のどちらかを満たしている。上述の3頭はこれらを満たしており、一方でアメリカ勢でもキーンアイスネオリシックはこれらを満たしていない。ガンランナーもやはり距離が課題になりそうだ。

 また、地元の関係者も含めて、一様に外枠は不利という見方が強い。本稿締め切り時点では枠順決定前ではあるが、できれば考慮したい。そしてそれは、逆を言えば外枠でも上位に来ることができる馬は、それなりに力がある馬だといえる。事実、一昨年は9頭立ての9番枠で2着だったカリフォルニアクロームは、翌年12頭立て11番枠ながら勝利した。ホッパーチュニティは昨年10番枠で3着だったことは評価に値する。

 もうひとつのキーとなるのが今年の馬場状態だ。昨年よりもダートの密度が濃くなったことに加え、今年は当日まで雨が続くため、過去2年よりも展開が速くなることが見込まれる。強力な先行馬も多く、やや前がかりになりそうだが、これがオーバーペースを生み出すことにもなりそう。

 これらを考慮しても、1番手はアロゲート。昨年のブリーダーズカップクラシックでカリフォルニアクロームらを下し、ペガサスワールドカップはさらに圧勝。速い展開を自力で潰しに行く力もあり、また控える競馬も可能と、展開への対応力も高い。すでに、アメリカで走った馬の大半とは勝負付けが済んでおり、あとは馬場への適性がカギ。とはいえ断然人気でも、この馬を軽視することはできない。

 2番手は昨年3着のホッパーチュニティアロゲートと同じB.バファート厩舎でどちらかといえば差しタイプ。先行有利なメイダンのダートにおいては不向きとされ、また、前々走でガンランナーに敗れていることから、ブックメーカーでは4番手評価。しかし、昨年の走りと、前が速くなって差し馬台頭の余地があることから、着順を上げられることを期待する。

 3番手に昨年2着もムブタヒージ。昨年のドバイワールドカップ後も3歳時と同じくアメリカに長期遠征を行い、3戦して勝利こそ収められなかったが、3着・2着・4着と3歳時よりも内容ある走りができたのは収穫が大きい。ドバイに戻っての今シーズン初戦、前走のカーリンリステッドハンデキャップは、他馬と比較して4kg以上重い60kgを背負い、自力で逃げ馬を外から潰しに行ったところで、内から53kgの軽ハンデ馬にうまく交わされてしまっての2着で、悲観する内容ではなかった。


 人気薄ではフリアクルサーダに妙味を感じる。アルゼンチンのダートの最高峰クリアドレス大賞の勝ち馬で、昨年はイギリスで芝牝馬路線の重賞で好走。今年に入って、マクトゥームチャレンジR2を勝利し、馬場適性も証明した。

 日本勢は距離に不安もゴールドドリームをフォーカスに入れたい。間隔を詰めて使われる点や、距離に不安は残るものの鞍上はやはり魅力。あとはアウォーディーまで。


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