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豪マイルG1勝ちのブルータル、新型コロナの影響で早期引退へ

2020年04月02日 12:41

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて世界各国で競馬開催が中止に追い込まれる中で、その影響を受けて早期引退を余儀なくされる馬が出てしまった。

 豪競馬メディア『racing.com』によると、昨年4月にG1ドンカスターマイルを勝ったブルータルの陣営が、予定を変更して引退を早めての種牡馬入りを決断したという。

 4歳のブルータルはニュージーランド生まれのオライリー産駒。19年3月には3歳馬ながらG1ジョージライダーステークスで豪州史上に残る女傑ウィンクスの2着と好走し、続くドンカスターマイルで日本から参戦したクルーガーら古馬を一蹴してG1初制覇を果たした。

 今年は6月のロイヤルアスコット開催で英G1クイーンアンステークスに挑戦するべく、オーストラリアのクイーンズランドで開催されるG1レースから始動する予定だった。ところが新型コロナウイルスの影響でクイーンズランドでの競馬開催は中止となり、イギリスの競馬も当面は5月1日まで延期されている。

 こうした情勢を受け、ブルータルのオーナーサイドは引退を選択。同馬の半分の権利を持つニューゲートファームのH.フィールド氏は「残念だが、物事は得てしてこんなものだ」と無念をにじませつつも、ブルータルの種牡馬としての将来に期待を寄せるコメントを出している。