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サウジCはミシュリフが快勝、チュウワウィザードは9着に完敗

2021年02月21日 11:55

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 世界最高の賞金総額2000万ドル(約21億円)を争うサウジカップ(ダート1800m)が現地20日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われ、昨年の仏ダービー馬ミシュリフが好位追走からゴール前で1馬身抜け出し快勝。優勝賞金1000万ドル(約105000万円)を獲得した。

 ミシュリフは外目の枠から発馬を決めると鞍上が気合いをつけて前へ。アメリカから参戦したニックスゴーとシャーラタンの本命級2頭が先頭でやり合うのを見ながら追走し、最終コーナーでニックスゴーが遅れはじめたのに代わりシャーラタンを追撃する。迎えた直線は両馬による一騎打ちの様相を呈し、ミシュリフが残り100mで先頭を奪い押し切った。

 シャーラタンから6馬身1/2差の3着にグレイトスコットが続き、ニックスゴーはさらに1馬身差の4着まで。日本のチュウワウィザードは中間点を前に鞍上の手が動きはじめ、追走一杯で勝ち馬から18馬身余りの9着に完敗した。

 昨年のミシュリフはサンバサウジダービーカップで日本のフルフラットから2馬身1/4差の2着となり、英国へ帰国後にリステッドから仏ダービー、G2ギヨームドルナノ賞まで3連勝。その後に英チャンピオンステークスで8着に敗れ、今回は4か月ぶりの明け4歳初戦だった。

 ミシュリフの勝利を本拠地の英国ニューマーケットで見届けたJ.ゴスデン調教師は「素晴らしいパフォーマンスだった。豊かな才能と勝負根性を見せてくれたし、アメリカの馬たちのペースについていけた。凄いことだよ」と愛馬を称賛。ただし「現時点では1レース」と話すに留め、今後にダート戦を走らせるかについて明言を避けている。