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仏二冠馬セントマークスバシリカ、英G1エクリプスSで古馬を一蹴

2021年07月04日 06:04

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 英G1エクリプスステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地3日にサンダウン競馬場で4頭により争われ、1番人気の3歳馬セントマークスバシリカが3番手キープから直線で3馬身1/2突き抜ける完勝劇を演じた。

 セントマークスバシリカは逃げるアデイブ(3番人気)、それをピタリとマークするミシュリフ(2番人気)から2、3馬身離れて道中を運び、直線入口で前の2頭に接近。残り3ハロンからの上がり勝負に対応して両馬をまとめて捕らえ、最後の1ハロンから突き放して勝負を決めた。アデイブが2着を確保し、ミシュリフはアデイブを一旦かわすも差し返されクビ差の3着に終わった。

 セントマークスバシリカは昨年10月のデューハーストステークスから仏2000ギニー、仏ダービーと4連勝で4度目のG1制覇(重賞も4勝目)とした。

 A.オブライエン調教師はエクリプスSを最多タイの6勝目。「彼はマイルに距離を短縮しても問題ないし、仏ダービーで10.5ハロンも勝った。我々には他にも馬がいるから(クールモアの)馬主たちがどうしたいのかは私には分らない。イオリッツ(メンディザバル騎手=仏二冠で騎乗)は距離延長も問題ないという意見だったが、馬主たち次第だ」と含みを持たせつつ、セントマークスバシリカの進路について「ジャドモント(英インターナショナルステークス)ないしアイリッシュチャンピオンステークスであることは明らかだ。あるいは両方ということも」とコメントしている。

 なお、アデイブのW.ハガス調教師は道悪を条件として次走にキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを挙げた。また、J.ゴスデン調教師はミシュリフが久々の実戦で序盤に少し行きたがり、馬場も柔らかすぎたことを敗因に挙げて「次はジャドモントへ向かうが、勝ち馬は鮮烈だった」と再戦も予想されるセントマークスバシリカを率直に評価している。