現地23日、英アスコット競馬場でG3アルバニーステークス（2歳牝馬、芝6ハロン）が行われ、今年限りでの引退を表明しているL.デットーリ騎手がロイヤルアスコットでの通算80勝を達成した。

　デットーリ騎手はD.オブライエン厩舎のポルタフォーチュナに騎乗。直線コースで二手に分かれた馬群の内ラチ側集団で中団の外につけ、勝負どころで先に抜け出していたマトリカを差し切って先頭に。そのまま1馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。

　カラヴァッジオ産駒のポルタフォーチュナは愛G3フィリーズスプリントステークスに続く重賞勝ちで無傷の3連勝。通算77勝で最後のロイヤルアスコット開催を迎えていたデットーリ騎手は「80という数字は素晴らしいね。今週はずっとその数字が頭にあったんだ」「『神様、3つは勝たなければ！』と思っていた。言うは易く行うは難しだが、やり遂げた今となっては大きな数字だ」と語った。

　なお、オブライエン調教師はこれが嬉しいロイヤルアスコット初勝利。また、デットーリ騎手はこのレース後にサンドリンガムハンデキャップも制して通算81勝まで伸ばしている。