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英ダービー2着のキングオブスティール、今後はパリ大賞から10ハロン路線か

2023年06月28日 11:56

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 英ダービーでディープインパクト産駒のオーギュストロダンを苦しめたキングオブスティールのR.ヴェリアン調教師が、今後のプランとして10ハロンへの距離短縮に意欲的なことを英競馬メディア『racingpost.com』に明かした。

 キングオブスティールは英ダービーで2着後にロイヤルアスコット開催のキングエドワード7世ステークスに参戦し、ハーツクライ産駒のコンティニュアスに3馬身半差をつけて完勝。ヴェリアン師は「ロイヤルアスコットではもう一方の期待を向けられていたから少し安堵したよ。ダービーでは我々以外に誰も期待していなかったが、ロイヤルアスコットでは圧倒的人気だった。業界全体が期待していたし、負けたらがっかりさせるところだったね。彼がエプソムで見せた兆しを裏づけてくれて安堵と喜びの双方があった」と率直に2戦を振り返った。

 ヴェリアン師はキングオブスティールがレース経験の浅い巨漢馬であるにもかかわらず、好バランスで機敏に動けると評価。前哨戦を回避して今季初戦だった英ダービーではエプソムの難コースを上手にこなし、レース後の反動もなく回復が早かったことから、大きな馬にはめずらしいアスリートタイプと素質を絶賛している。

 そして、気になる今後については「パリ大賞が有力な選択肢だ。ダービーからロイヤルアスコットまで20日、そこからパリ大賞まで21日ある」と話すとともに、その先は「今朝、彼を英インターナショナルステークスに登録した。彼は遅い馬ではないから、いずれ10ハロンを走らせてみたくてね。(英インターナショナルSに)使うとは明言できないけど選択肢にあるし、アイリッシュチャンピオンステークスにも追加登録するかもしれない」と、距離短縮に前向きな考えを明かした。

 それらを踏まえた上で、凱旋門賞や英チャンピオンステークス、ブリーダーズカップ開催などシーズン後半への道筋をつけられるようになり、キングオブスティールは議題にあげるにふさわしい馬だとヴェリアン師は話している。