NEWS

ニュース

ニュース/コラム

【ジャックルマロワ賞】前後半5秒差“超スローから究極の上がり勝負”求められた32秒台の末脚

2025年08月19日 12:35

  • 友だち追加数

<ジャックルマロワ賞>◇17日=ドーヴィル(フランス)◇G1◇芝直線1600メートル◇3歳上◇出走10頭

 今年は“究極の上がり勝負”だった-。フランスギャロがホームページで発表しているトラッキングレポートによると、今年のジャックルマロワ賞の前半800メートル通過は49秒65。レースの後半800メートルは44秒56だった(勝ちタイムは1分34秒23)。前後半の差が約5秒で、「超スローペースから究極の上がり勝負」になっていたことがうかがえる。

 各馬の上がり3ハロン(ゴールまでの600メートル)の数字は勝ったディエゴヴェラスケスが32秒81。2着のノータブルスピーチがメンバー最速の32秒27。6着に敗れたアスコリピチェーノは10頭中9番目の33秒20だった。

 ジャックルマロワ賞当日のドーヴィル競馬場の馬場状態は「ボン スープル」で日本のやや重相当。馬場の硬度を測定するペネトロメーターの計測値は3・3だった。

 同じペネトロメーター3・3で、日本からバスラットレオンが出走した3年前(22年)はインスパイラルの勝ちタイムが1分34秒07。このときはレースの前半800メートルが47秒85、後半の800メートルが46秒20で、前後半の差は2秒弱。上がり3ハロンの最速はインスパイラルで34秒30だった。

 3年前との比較からも今年は上がり勝負への対応力で各馬の明暗が分かれた。前後半でペースが5秒も違う展開、上がり3ハロン32秒台の末脚が求められるレースで、アスコリピチェーノは馬群に沈んだ。

出典:日刊スポーツ