愛チャンピオンS（G1、芝2000メートル、13日＝レパーズタウン）に出走予定の昨年の英チャンピオンS覇者アンマート（セン7、O・バローズ）は主戦騎手のジム・クロウリーが7日のヨーク競馬場で落馬負傷したため、新たに地元アイルランドのトップジョッキー、クリス・ヘイズ騎手とコンビを組むことが決まった。「アットザレーシズ」電子版が8日、伝えている。

　シャドウェル所有の英国調教馬アンマートは一昨年のイスパーン賞でG1初制覇。昨年の英チャンピオンSは8番人気の伏兵だったが、重い馬場を苦にせず、カランダガン、エコノミクス、ロスアンゼルスなどの人気馬を破っている。今年はここまで2戦し、G1のタタソールズゴールドC、プリンスオブウェールズSでいずれも2着。エクリプスSや英インターナショナルSは馬場状態を嫌って、参戦を見送っていた。

　アンマートを管理するオーウェン・バローズ調教師は「すべて順調です。アイルランドでは雨が降り始めているようですし、調子も非常に良さそうなので、出走させるのが楽しみです。まとまった雨が降ったと聞いているので、馬場状態もいいでしょう。明日（火曜）も雨の予報なので、馬場もアンマートに合うと思います」と展望し、「ジム（クロウリー）はこの馬のことをよく知っているので、（落馬負傷で）騎乗できないのは残念です。クリス・ヘイズ騎手が騎乗予定です。シャドウェルの馬で実績があり、レパーズタウンで豊富な経験を持つ騎手の存在は不可欠だと感じていました」とヘイズ騎手の起用を語っている。

「シャドウェル」の主戦騎手として名馬バーイードなどに騎乗してきたジム・クロウリー騎手は日曜のヨーク競馬場で落馬。脚と骨盤を骨折した疑いがあり、手術を受けたと伝えられている。クリス・ヘイズ騎手はアイルランドのトップジョッキー。アンマートの父オータードで16年の愛2000ギニーを制している。

　今年の愛チャンピオンSは日本から昨年3着のシンエンペラー（牡4、矢作）が出走予定。昨年に続き、JRAによる海外馬券発売が行われる。

出典：日刊スポーツ