現地14日、愛カラ競馬場でG1愛セントレジャー（芝14ハロン）が行われ、D.マクモナグル騎乗のアルリファーが4馬身差で圧勝した。

　レースはアルカリームが速いペースで逃げ、アルリファーはほぼ最後方からに。終盤に入っても後方2番手で待機を続けたアルリファーは直線に入ると楽な手応えのままポジションを上げていき、残り1.5ハロン付近で満を持してスパート。先にアルカリームをかわして先頭に立っていたアミロックを楽々と差し切り、リードを広げながらゴールに飛び込んだ。

　J.オブライエン厩舎のアルリファーはウートンバセット産駒の5歳馬。2歳時に愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスを勝ち、4歳となった昨年は8月の独G1ベルリン大賞を制覇した後に仏G1凱旋門賞に武豊騎乗で挑戦（11着）。今年は前走の愛G2カラカップから長距離路線に参戦して2連勝と新境地を開いた。

　この勝利で大手ブックメーカー『コーラル』はメルボルンカップの前売りオッズを13倍から9倍にカット。オブライエン調教師は「厳しいレースだったが、しっかり休ませてメルボルンカップに出したい」と語り、「彼は距離延長してから2戦2勝と、（長距離戦に）必要な資質を備えている。落ち着きがあり、脚の回転もよく、粘り強い。順調な準備ができることを願う」と続けた。