仏G1カドラン賞はカバーヨデマールが快勝、2着のコルトレーンは現役引退
2025年10月05日 08:47

仏パリロンシャン競馬場で現地4日に行われたG1カドラン賞(4歳以上、芝4000m)は、2番手を追走する3番人気のカバーヨデマールが逃げる1番人気コルトレーンと直線で叩き合い、最後の100mから1馬身3/4差を開いて快勝した。
レースは1周目のスタンド前から向正面にある凱旋門賞のスタート地点付近までキャンターのような遅いテンポで進み、坂の上りに移って徐々にペースアップ。コルトレーンの1馬身少々後ろの位置をキープしていたカバーヨデマールが直線入口で並び、叩き合いから最後に抜け出した。
1馬身1/4差の3着に勝ち馬の直後で4番手追走の2番人気クイーンズタウン、さらにクビ差の4着には3番手追走の5番人気サンウェイが続き、先行4頭による決着となった。
カバーヨデマールは英国のG.スコット調教師が管理するフェニックスオブスペイン(父ロペデヴェガ)産駒の4歳セン馬で、昨年6月にデビューして9月の初勝利まで8戦を要すも、そこから今年4月までオールウェザーのハンデ戦を中心に5連勝するなど台頭。2週前のG3独セントレジャーで重賞初挑戦、初制覇を飾り、今回は追加登録で臨んでいた。
英競馬メディア『racingpost.com』によると、カバーヨデマールとともに記念すべきG1初制覇としたスコット師は「私とチームにとって本当にスペシャルな日になった。ようやくたどり着いた」と喜び、今後はサウジカップデーのレッドシーターフハンデキャップを目標に中東へ行くとコメントしている。
なお、2着に敗れた8歳のコルトレーンは今回で引退し、A.ボールディング厩舎で余生を過ごすことが発表された。