エコノミクスが英チャンピオンSで鼻出血再発、無念の引退で種牡馬入り
2025年10月22日 12:35

3歳の昨年にアイリッシュチャンピオンステークスを制すなど将来を嘱望されていたエコノミクスが、18日の英チャンピオンステークスで鼻出血を再発。引退と種牡馬入りが決まり、英競馬メディア『racingpost.com』などが報じた。
ナイトオブサンダー産駒のエコノミクスは3歳の昨年にダービートライアルのG2ダンテステークスを6馬身差で圧勝するも追加登録が必要なことから本番を見送り、夏の仏G2ギヨームドルナノ賞ではジェイアービーやアルマカム、アローイーグルらに完勝。その勢いで臨んだ愛チャンピオンSでディープインパクト産駒のオーギュストロダンやシンエンペラーといった日本に縁の馬を下してG1初制覇を飾った。
しかし、G1連勝を狙った英チャンピオンSで6着に敗れると、鼻出血を発症していたことが判明。その後に今年6月のプリンスオブウェールズステークスで始動する予定も筋肉痛で取り止めとなり、18日の英チャンピオンSで復帰するまで1年の休養を余儀なくされていた。
ハガス師は「彼は運動能力、気性、そして並外れた勝利への意志と、一流馬に求める全てを備えていた。レパーズタウン(愛チャンピオンS)でのパフォーマンスは私が立ち会った中で最もスリリングなものの一つだった。バーイードの間近にこれほどの馬がいたとは信じがたい」と、同時期に管理した名馬を挙げながら引退を惜しんでいる。