今年の米二冠馬でブリーダーズカップクラシックでは枠順確定後の前売り1番人気となっているソヴリンティが10月27日に熱発。W.モット調教師が現地28日にデルマー競馬場で記者団に打ち明け、その様子をBC公式サイトがSNSのアカウントに投稿した。

　モット師の説明によるとソヴリンティは27日の夜に熱発し、28日の6時には通常より1℃以上高い体温を記録。抗炎症剤による治療で現在は平熱に戻り、馬房から顔を出して干し草を頬張るなど食欲もいつも通りという。その一方で「もし再び熱が上がったら我々はスクラッチするつもりだ。もしかしたら大丈夫かもしれない。それが10％なのか50％なのかは馬次第だが、彼が100％でないのなら我々は走らせない」と念押ししている。

　その上で「馬には時に問題があり、あいまいにしようとする人間もいる。私は何も隠すつもりはない。すでに起きたことだし、スクラッチしても驚かないでほしい」「出走に踏み切るなら、状況が良さそうなら、私は正しい決断をしたのだと願っている」と率直に話し、「この馬の記録を愚かに汚すようなことはしたくない。レース当日に何か問題があったとしても、彼が大丈夫なふりをしたくない」と続け、回避の可能性が少なからずあることを示唆した。