【BCマイル】ノータブルスピーチが昨年の雪辱、アルジーヌは鋭く追い込むも6着
2025年11月02日 14:07
米デルマー競馬場で現地1日に行われたG1ブリーダーズカップマイル(3歳以上、芝8ハロン)は、中団のラチ沿いをキープした1番人気のノータブルスピーチが、手応え良く迎えた直線でも最内から1馬身1/2差と突き抜けて完勝した。
昨年は中団より後ろから追いくらべに後れを取ったノータブルスピーチだが、2番枠を利してすぐにラチへ寄せ、3番人気ザライオンインウィンターの背後でじっくり脚を溜める。そのまま直線に向かうと、ザライオンインウィンターが外へ切り替えたスペースから労せず位置を上げ、ラチ沿いに開いた1頭分のスペースからタイミング良く抜け出した。
道中でノータブルスピーチの2頭分外を並走していた5番人気のフォーミダブルマンが、ザライオンインウィンターとの2着争いにアタマ差の先着。日本から遠征したアルジーヌ(6番人気)は後方2番手から迎えた直線で馬群に突っ込み、鋭く追い上げるも6着に終わった。
ゴドルフィン所有のノータブルスピーチは英国のC.アップルビー調教師が管理するドバウィ産駒の4歳牡馬。昨年は3着に敗れたBCマイルで雪辱を果たし、前走のウッドバインマイルに続く4度目のG1制覇とした。アップルビー師とW.ビュイック騎手は直近5年で4勝目とし、それぞれBCマイルの勝利数で単独最多となっている。
英競馬メディア『attheraces.com』によると、アップルビー師は「勝つことを楽しみにしているレースだから、このレースに適した馬を常に探しているんだ。適切な馬を連れてきて準備し、最大限の能力を発揮してくれるのを願うのさ」と狙いすましての勝利に納得のコメント。今回の雪辱に向けて「彼は学ぶ必要があった。ウッドバインでの経験が今日のレースに臨む上で彼の土台になったと思う。ウィル(ビュイック騎手)の騎乗はお手本のようだった」とノータブルスピーチの成長を喜んだ。
なお、アップルビー師はノータブルスピーチが来年も現役を続行すると明かし、ロッキンジステークスからクイーンアンステークスを目指すプランに言及している。
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