現地1日、米デルマー競馬場でG1ブリーダーズカップディスタフ（3歳以上牝馬、ダート9ハロン）が行われ、J.アルバラード騎乗のスキュラが5馬身半差で圧勝した。

　内目の枠から出たスキュラはハナを取り切って最初のコーナーに入り、1番人気に押されていたサイズミックビューティーも3番手の好位を確保。日本から参戦したアリスヴェリテは中段やや後方からとなる。

　最終コーナーを前にサイズミックビューティーは早くも手応えが怪しくなって後退し、先頭のスキュラは2番手に上がってきたナイトロジェンも寄せ付けずに直線で独走状態に。そのまま危なげない勝利を収めた。

　2着はナイトロジェンがそのまま流れ込み、さらに半馬身差の3着に伏兵レガールド。アリスヴェリテは後方のまま10着に終わり、サイズミックビューティーは勝ち馬から40馬身近く離れた最下位（11着）で入線した。

　W.モット厩舎のスキュラはタピット産駒の5歳馬でジャドモントの所有馬。昨秋はBCフィリー＆メアスプリントに出て4着に終わり、今年は前々走のG1バレリーナステークス2着、距離を9ハロンに伸ばした前走のG1スピンスターステークスも3着など惜敗が続いていたが、中距離2戦目で見事な変わり身を見せた。