10月に仏G1カドラン賞を制した欧州長距離路線の上がり馬カバーヨデマールは冬の海外遠征をおこなわず、来春のロイヤルアスコット開催でのG1英ゴールドカップに照準を合わせて休養に入るようだ。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　G.スコット厩舎のカバーヨデマールはフェニックスオブスペイン産駒の4歳セン馬。今年は春先のオールウェザー戦を含めてハイペースで長距離のハンデ戦に出走を続け、8戦目だった9月のG3独セントレジャーで重賞初制覇。続くカドラン賞で実績馬コルトレーンを下してG1初勝利を手にした。

　その後は10月末の仏G1ロワイヤルオーク賞で7着。10戦して6勝した充実のシーズンを終えたカバーヨデマールについてスコット調教師は「彼は本当に長い1年を過ごした。長い休養を取るにふさわしいと思う」とコメント。「まだ4歳。冬の間に体力をつけ、成熟するために必要な時間を与え、来年の長距離界でトップレベルにいられるかどうかを見極めたい」と語った。