アドマイヤデイトナと激闘を演じたハートオブオナー、ドバイで再始動の一戦を圧勝
2025年11月23日 09:59
4月のUAEダービーでアドマイヤデイトナと激闘を演じ、その後にアメリカ遠征に出た英国のハートオブオナーが、21日のメイダン開催で5カ月半ぶりの実戦を快勝。今後も現地で転戦していく模様であることを英競馬メディア『attheraces.com』などが報じた。
ハートオブオナーはUAEダービーでアドマイヤデイトナを頭の上げ下げまで追い詰め、0.04馬身差の2着に惜敗。その後に渡米してプリークネスステークスとベルモントステークスに挑戦するも、それぞれ5着と6着に終わった。
ベルモントS後は帰国して休養に入るとともに去勢手術を受け、21日は3歳限定の条件戦(ダート1600m)で復帰。伸び上がるようなスタートで序盤は最後方の6番手からになるも、先頭を射程圏に入れて迎えた直線では力の違いを見せつけるように7.33馬身差を開いて圧勝した。
J.オズボーン調教師は「彼のスタイルは我々を楽にしてくれないし、今日は少し錆びついていてスタートが遅かった」「我々は少し深い位置からの追走になり、サフィー(娘のオズボーン騎手)はそのまま流れに乗る正しい判断をして、ギャラクティックスター(2着馬)を追い掛けた。余力があるのを感じたし、ありがたいことにその通りになった。UAEシーズンの始まりには素晴らしかったよ」とレースを振り返った。
そして「彼にはレースで何度もひやりとさせられたし、UAEダービーでは6着になるかに見えた時があり、最後は僅差だった」「それが彼のスタイルで、なまくらなところがある。でも、エネルギーを温存して、この距離であのように楽に流れれば、必ず力強くフィニッシュしてくれる」と続け、次戦に12月19日のリステッドを挙げている。
