米G2シガーマイルハンデキャップ（3歳以上、ダート8ハロン）が現地6日にアケダクト競馬場で行われ、2番手追走の1番人気ビショップスベイが離して飛ばす5番人気のミカを追撃し、一杯に粘る相手をゴールで際どく差し切った（クビ差）。

　道中で離れた5番手を追走していた3番人気のクレイジーメイソンがさらに4馬身1/4差の3着に食い込み、2番人気のフィリアスフォッグは勝ち馬を直後でマークするも失速して4着に敗れた。

　ビショップスベイはB.コックス調教師が管理するアンクルモー（父インディアンチャーリー）産駒の5歳牡馬。5月のG3ウエストチェスターステークスで重賞初制覇を飾ると今回まで重賞を5連戦して4勝目とし、8月のG1フォアゴーステークスで6着に敗れた以外は全て連対（13戦9勝、2着3回）している。

　ニューヨーク競馬協会（NYRA）の公式サイトによると、ビショップスベイを勝利に導いたF.プラ騎手は「マニー（ミカのフラッコ騎手）がとても楽に行っている感じだったから、考えを変えて、自分の馬に無理をさせずにできるだけ彼に近づくことにしたんだ」「正直、ゴールまでに彼が止まってくれないかと願ったけど…先頭まで行けるか確信はなかったよ」と際どくなった勝利を振り返っている。

　なお、コックス師は当初の予定通りビショップスベイをサウジカップに向かわせる意向。「オーナーたちが望んでいるからね。間に他のレースを使うかは分からない」「直行するか、どうするか考えるよ。サウジC委員会に相談し、今のところ出場可能と彼らが考えているか、それとも別のレースが必要か様子を見ないと」とコメントしている。