「カーインライジングがダートならもっと強いのは間違いない」世界最強スプリンターの鞍上が語る
2025年12月23日 10:46
香港スプリントを連覇した現役の世界最強スプリンター、カーインライジング(セン5、D・ヘイズ)の主戦騎手を務めるザック・パートン騎手(42)のロングインタビューをフランスの競馬日刊紙「パリチュルフ」電子版が21日、掲載した。
香港競馬で最多勝記録を持つパートン騎手はカーインライジングとヴォイッジバブルの強さ、カーインライジングが欧州で走ったらどうなるのか、自身の競馬との出会い、香港での1週間のスケジュール、自身の欧州競馬挑戦の可能性、香港の競馬でトップになるためにはどうあるべきか、注目しているフランスのジョッキー、騎手生活で感じるつらいこと、香港競馬の魅力、自身の香港競馬2000勝へ向けた意気込み、などについて語っている。
パートン騎手は「カーインライジングは欧州のスプリンターに勝てますか?」という質問に対し、「香港よりもずっと軟らかい欧州の馬場で試してみなければわかりません。対応する力はありますが、確信はできませんね。ただ、芝よりもはるかに軟らかいダートなら、この馬がもっと強いのは間違いありません。まさにロケットです。もし彼が米国のダートのG1に出走したら、芝よりもさらにいい成績を残すと思います。ですが、その能力を少し軟らかい芝で発揮できるのかはわかりません。堅い馬場で走らせるべきだと思います」と答えている。
「自身が欧州で挑戦するなら?」という問いには「いい質問ですね。いつも英国ダービー、凱旋門賞、(英国王室主催の)ロイヤルアスコットなどを見ています。私はリトルブリッジで勝ったことがあります(12年のキングズスタンドS)。凱旋門賞や他の大きなレースにも騎乗したいのですが、コネクションがないので厳しいです。それに凱旋門賞は香港競馬にとってはタイミングがよくありません。シーズンが9月に始まったばかりで、香港の馬は香港国際競走に向けて調整中です。ロイヤルアスコット(6月)は香港のシーズン終盤なのでタイミング的にはいいのですけど、賞金面があまり魅力的ではありません」と香港馬の海外遠征の可能性も含めて伝えている。
