ブリーダーズカップフィリー&メアターフ

Breeders' Cup Filly & Mare Turf

2016/11/06(日)04時43分発走 ※発走日時は日本時間

サンタアニタパーク競馬場

沿革

沿革

11月5日(土)
アメリカ サンタアニタパーク競馬場
ブリーダーズカップフィリー&メアターフ(G1)
発走時刻 12:45(米太平洋夏時間)
(日本時間6日 4:45)
芝左10ハロン(約2000m)
4歳以上 56.25kg
3歳 54.43kg
南半球産3歳 52.16kg

賞金総額:200万ドル(約2億3000万円)
1着賞金:110万ドル(約1億2650万円)
※1ドル=115円で換算

競走条件を細分化し、各路線の王者を決定

Breeders' Cup(BC)は「生産者の大会」という名称に表されている通り、競走馬の生産者が主体となって運営されている。ケンタッキー州でゲインズウェイ・ファームを経営するジョン・ゲインズ氏が発起人となり、1984年にカリフォルニア州のハリウッドパーク競馬場で第1回が開催された。

創設当初のBCは7レースで開催され、「フィリー&メアターフ」は1999年に新設。2007年には3レースを加えて開催を2日間に分割し、翌年にも3レース、2011年にはさらに「ジュベナイルスプリント」を追加して計15レースまで規模を拡大した。また、2012年から「ターフスプリント」と「ジュベナイルフィリーズターフ」がG1に格上げ。その一方、ジュベナイル・スプリントを2年で廃止し、2014年にも長距離戦の「マラソン」を除外したため、最大15レースから現在はG1のみの13レースによるプログラム構成となっている。

なお、2008年から1日目は牝馬限定戦を中心に構成する「レディースデー」としたが、2012年を最後としてプログラム構成を改めるとともに、一時は「レディースクラシック」と改称したダート女王決定戦を当初の「ディスタフ」に再改称。2014年からは1日目に4レース、2日目に9レースの構成で開催運営されている。2日間開催になってからは、1日目のメーンレースが「ディスタフ」、2日目は「クラシック」が不動の大トリ。春のクラシック3冠戦以降は全米規模で注目を集められるレースがないアメリカの競馬界において、BCはチャンピオン決定戦としても大きな役割を担っている。

全米から全世界の生産者を巻き込む競馬の祭典に

BCが「生産者の大会」たる由縁は、その運営手法にある。通常は、レースごとに集める登録料を前提に、主催者負担やスポンサーから提供される資金によって賞金が用意されるが、BCの場合はレースごとではなく、大会への参加資格としてまず種牡馬を登録し、その所有者が種付け料(1回分)を収めることで、それぞれの産駒がBCの各レースに出走可能となる。種付け料は無料から高いもので数千万円にもなるが、チャンピオン決定戦の性格を帯びる一大イベントに産駒が出走し、優勝するようなことになれば、宣伝効果は絶大。種付け料や産駒の売買価格の上昇を期待でき、最終的には生産者の利益となる仕組みだ。

また、2011年には世界中からの参加を促すため、新たに「国際種馬登録プログラム」を導入。北米以外の北半球で繋養されている種馬については公表種付け料の50%、南半球は25%を支払うことで、その産駒が出走資格を得られるようになった。

なお、BCは北米の競馬場持ち回りで開催され、過去32回で11競馬場が舞台となった。今年はカリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場で開催され、通算9回目は史上最多。次位はチャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキー州)の8回となっている。


1日目(11月4日)
ジュベナイルターフ 芝8f
ダートマイル ダート8f
ジュベナイルフィリーズターフ 芝8f
ディスタフ 芝8f
2日目(11月5日)
ジュベナイルフィリーズ ダート8.5f
フィリー&メアターフ 芝10ff
フィリー&メアスプリント ダート7f
ターフスプリント 芝6.5f
ジュベナイル ダート8.5f
マイル 芝8f
スプリント ダート6f
ターフ 芝12f
クラシック ダート10f