ベルモントステークス

Belmont Stakes

2017/6/11(日)7時37分発走 ※発走日時は日本時間

ベルモントパーク競馬場

  

人気薄の激走が目立つベルモントSの狙い目は?

2017年06月07日 12:00

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ケンタッキーダービー、プリークネスSに続く米クラシック三冠のラストを飾るベルモントS。2007年以降の過去10年のデータからレース傾向を探っていく。

 まず表1は人気別成績。1番人気馬は一昨年に三冠を達成したアメリカンファラオの1勝のみ。連対率でも20%、複勝率も40%と低い。日本とは違い、1か月あまりで三冠を立て続けに行うアメリカでは連戦での疲労や調整が難しいのだろう。

 一方、2番人気馬は12年ユニオンラグスら2勝で、連対率54.5%と高い。また、5番人気以下が過半数の7勝と人気薄の勝利が多いのが大きな特徴だ。昨年も7番人気クリエイターが勝利している。

 特に6~9番人気馬の激走が目立ち、10年以降毎年1頭は3着以内に好走している。複勝率も35.1%と優秀で、積極的に馬券で狙っていきたいゾーンだ。なお、10番人気以下は11年1着ルーラーオンアイスのみで、複勝率はかなり下がる。

 表2はゲート番別成績。3番・5番・7番ゲートに入った馬が2勝ずつあげている。特に5番・7番ゲートは複勝率50%以上と非常に高い。また、出走数こそ少ないものの、11~13番ゲートから1勝ずつ出ている。

 年によって出走数は違うものの、14年トーナリスト、昨年のクリエイターなど大外に入った馬が過去10年で3勝。大外枠の馬の一発には注意しておきたい。

 表3は前走レース別成績。前走ケンタッキーダービー組が昨年のクリエイターら最多の4勝をあげている。2・3着も5回ずつで、全3着以内馬の約半数を占めている。これら二冠目のプリークネスSに出走しなかった馬たちの好走が目立っている。

 一方、プリークネスS組は一昨年のアメリカンファラオの1勝のみ。出走間隔が短いためか、2・3着に敗れるケースが多い。

 他では5つのレースから勝ち馬が出ており、クラシック以外の別路線組からでも一発がある。前走一般戦からでも2・3着があるように、前走の格はそれほど気にしなくて良いだろう。

 表4はケンタッキーダービー組の前走着順別3着以内数。この組の勝ち馬4頭はすべて前走6着以下だった。実際に昨年優勝のクリエイターも前走13着大敗から巻き返している。プリークネスSを回避し、距離が長いベルモントSに出走してくるのだから前走大敗馬であっても勝負度合いは高い。

また、近6年で前走6着以下だった馬が毎年1頭は3着以内に巻き返しており、ぜひチェックしておきたい

 最後に表5は別路線組の前走着順別成績。前走1着馬は14年トーナリスト(前走ピーターパンS)ら2勝をあげている。ただし、前走2~3着だった馬は11年ルーラーオンアイス(前走フェデリコテシオS2着)ら3勝と多い。前走1着でなくても、2・3着に好走していれば今回十分に勝機がありそうだ。

 その点で日本から遠征するエピカリスも前走UAEダービー2着で、勝つチャンスはあるだろう。昨年はラニが3着と好走。距離を克服して、良い状態で出走できれば日本馬初の快挙を成し遂げてもおかしくない。