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【BCフィリー&メアターフ】過去傾向から見た好走馬の特徴は?

2016年11月02日 14:59

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 今年はサンタアニタ競馬場で行われるブリーダーズCフィリー&メアターフ。2006年以降の近10年のデータから過去傾向を探っていく。


例年10頭前後と少頭数で行われているBCフィリー&メアターフ。表1は人気別成績。1番人気馬は06年ウィジャボード、13年ダンクの2勝。ともにイギリス調教馬だった。複勝率はトップタイの70%。2番人気馬は09年ミッドデイの1勝。3番人気馬が昨年のステファニーズキトゥンら最多の3勝をあげており、連対率トップの60%と健闘している。



 以下、4番人気馬が1勝、8番人気以下が11年パーフェクトシャール(8番人気)ら3勝と人気薄の一発がある。これら3勝はアメリカかカナダの馬によるものだった。



 なお、5~7番人気馬は3着2回のみと不振傾向にある。対して、8番人気以下の下位人気馬は複勝率18.2%とまずまずで、高配当への狙いどころといえるだろう。


 表2は年齢別成績。出走数が最も多い4歳馬が13年のダンクら最多の5勝をあげており、連対率25.0%・複勝率30.0%と優秀だ。8番人気以下で3着以内に入った6頭中5頭が該当しており、人気薄の4歳馬には注意したい。


 5歳馬は一昨年のデイアットザスパら3勝。3着以内馬6頭はすべて4番人気以内と上位人気馬が好走している。また、6歳馬で連対した3頭はいずれも3番人気だった。

 なお、3歳馬は09年ミッドデイの1勝のみ。勝率・連対率は最も低いものの、3着が過半数の6回と多い。古馬に比べて斤量は2キロ軽いものの、勝ち切れずに2・3着が多い傾向にあるようだ。


 表3は前走レース別3着以内数。フラワーボウルS組が昨年のステファニーズキトゥンら最多の4勝をあげており、3着以内数も9回と断然多い。この組の3着以内馬9頭のうち、前走で連対していた馬は7頭。前走フラワーボウルS連対馬は注目しておきたい。


 ファーストレディS組は一昨年のデイアットザスパら2勝。優勝した2頭はいずれも前走で勝利をおさめていた。他ではオペラ賞組、ビヴァリーDS組、チャンピオンS組、カナディアンS組が1勝ずつ。

 前走ヨーロッパのレースで複数の3着以内馬を出しているのがオペラ賞組、ヴェルメイユ賞組、メイトロンS組の3つ。これらの組の出走馬は要チェックだ。

 なお、前走カナダのカナディアンS組、E.P.テイラーS組から好走した3頭はいずれも前走で3着以内に入っていた。


 最後に表4は国別3着以内数。出走数が多い開催国アメリカの馬が昨年のステファニーズキトゥンら過半数の6勝をあげている。11年を除いて毎年1頭は3着以内に入っており、3着以内数も15頭と半数を占めている。


 イギリスの馬は13年ダンクら3勝。昨年以外の9年では毎年1頭ずつ3着以内に入っている。3着以内馬9頭中7頭は2番人気以内で、上位人気に推されたイギリス馬には注意しておきたい。


 カナダの馬は11年に8番人気パーフェクトシャールが勝利し、08年に10番人気シーリーヒルが2着に激走している。8番人気以下で好走した6頭中5頭はアメリカもしくはカナダの馬だった。

 フランス・アイルランドの馬は2・3着1回ずつ。アイルランドの3着以内馬2頭はともに前走メイトロンS組だった。

 ちなみに2000年以降の日本からの遠征馬は00年マルターズスパーブが13着、10年レッドディザイアが4着に敗れている。