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【香港国際競走】香港マイルの有力海外騎手・調教師はコチラ!

2016年12月05日 21:46

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 一昨年の香港マイルの勝ち馬エイブルフレンドのほか、ヘレンパラゴンジョイフルトリニティの3頭を出走させるジョン・ムーア調教師は、これまでにもエイブルワン、エクステンション、ダンエクセルといった、1600m路線の名馬を多く手がけた。85年に開業以来、7度の香港リーディングを獲得しており、香港の調教師として通算最多勝利と最多獲得賞金を記録を保持、更新している。昨シーズンも勝利数は3位だったが、獲得賞金額はぶっちぎりの1位だった。香港マイルは、一昨年のほかに、2011年にエイブルワンで勝利している。

 エイブルフレンドに騎乗予定のトミー・ベリー騎手は、ワーウィックファームで厩舎を開業する父ケビンの下で、双子の兄弟ネイサンとともに研鑽を積み、2009~10シーズンにはシドニー地区の見習い騎手チャンピオンとなる。さらに、ガイ・ウォーターハウス厩舎の専属騎手として活躍。香港では初騎乗となった2013年のクイーンエリザベス2世カップでミリタリーアタックでいきなり勝つという大仕事をやってのける。

 コンテントメントサンジュエリーを管理するジョン・サイズ調教師は、オーストラリアでブックメーカーでアナリストとして活動もしていたという異色の経歴。シドニーなどで調教師として実績を積んだ後、2001~02シーズンより香港に拠点を移すと、初年度からリーディングを獲得。以来、合計8度の調教師リーディングの座に立っている。2003~04シーズンにリバーダンサーがクイーンエリザベス2世カップを勝利して香港での国際G1初勝利。マイル戦での実績が豊富で、エレクトロニックユニコーン、アルマダ、サイトウィナー、グロリアスデイズなどを過去に管理しており、2013年の香港マイルもグロリアスデイズで勝利している。

 コンテントメントに騎乗予定のブレット・プレブル騎手は、オーストラリア出身で、見習い騎手だった95年当時にシドニーカップを勝利し初G1を獲得すると同時に、見習リーディングを獲得。1999~00から2シーズン連続でメルボルン地区のリーディング騎手にもなった。香港には2004~05シーズンからフル参戦。2005~06年から6シーズン連続で香港リーディング2位。特に、2009~10年シーズンはD.ホワイトに僅か1勝差で惜しくもトップを逃しており、香港でのリーディングにはまだ1度も立っていないが、長い期間上位を維持し続けている。

 ビューティーオンリービューティーフレイム、そしてロマンチックタッチを管理するアンソニー・クルーズ調教師は、過去に香港マイルを2003年のラッキーオーナーズ、2010年のビューティーフラッシュの2回制覇。1972年に香港ジョッキークラブの騎手アカデミー第1期生としてデビュー後、96年に騎手を引退するまで6回リーディングジョッキーのほか、D.ホワイト騎手に破られるまでの香港における最多勝利数の記録も打ち立てた。引退後はサイレントウイットネスやブリッシュラックといった国外でも活躍する馬を手がけた。調教師としても2度、リーディング首位となっている。

 ジャイアントトレジャーを出走させるリチャード・ギブソン調教師は、イギリス出身の調教師。フランスのパスカル・バリー調教師、アンリ=アレックス・パンタル調教師、アメリカのビル・モット調教師、ゲイリー・ジョーンズ調教師の下でアシスタントとして経験を積んだ後に、1996年フランス・シャンティイで自身の厩舎を開業した。マンハッタンカフェやテレグノシス、ローエングリンの現地受け入れ先となるなどの親日家。2007年、2008年とドクダーディノが香港ヴァーズを連覇している。2011~12シーズンから香港で開業。2シーズン目にはアキードモフィードで香港ダービーを制覇すると、翌シーズンに同馬で香港カップも制した。

 最後に昨シーズンのシャティン芝1600mの騎手勝利数ランキングを掲示しておく。