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【香港国際競走】フランス調教馬が毎年1頭は好走! 香港ヴァーズ過去10年の傾向

2016年12月05日 22:26

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 まずは人気別成績。1番人気馬は一昨年のフリントシャーら2勝で、複勝率60%はトップ。2~4番人気馬も各2勝をあげており、複勝率50%で並んでいる。昨年は2番人気のハイランドリールが勝利している。以下、5・6番人気馬が1勝ずつ。勝ち馬はすべて上位6番人気以内の馬だった。

 それに対し、2着馬・3着馬は下位人気馬まで幅広く分布しており、ヒモ荒れのケースには注意しておきたい。ただし、近3年の3着以内馬はすべて6番人気以内と上位人気馬で決着していた。

 続いては前走レース別3着以内数。カナディアンインターナショナルS組が08年ドクターディノら2勝をあげているものの、11年以降の近5年では好走馬が出ていない。

 その他のレースが4勝しているように、欧米やオーストラリア、日本、香港と前走レースは多岐にわたっている。なかでもジャパンC組は12年にレッドカドーが勝利。2着にも同じJC組のジャガーメイルが好走してみせた。また、地元香港の前哨戦・ジョッキークラブC組も近年躍進が目立っている。

 なお、凱旋門賞組は勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。

 表3は前走距離別3着以内数。前走2400m組が一昨年のフリントシャー(前走BCターフ)ら最多の5勝をあげ、3着以内数17回と過半数を占めている。毎年1頭は3着以内に入っており、中心だ。


 前走2000m組は昨年のハイランドリール(前走豪コックスプレート)ら3勝。その他、前走3000m以上が11年ドゥーナデン(前走メルボルンC)が勝利。この組は3着4回と多かった。その他には前走2500m組も1勝している。


 最後に国別3着以内数を見ていただこう。フランス調教馬が07年・08年連覇のドクターディノら最多の5勝をあげている。3着も過半数の7回と多く、毎年1頭は3着以内に入っている

 12年レッドカドーら2勝で続くのがイギリス調教馬。2着が4回と多く、連対数ではフランス調教馬と並んでいる。これらフランス・イギリスの馬が中心だ。

 その他では香港・アイルランド・UAE調教馬がそれぞれ1勝ずつ。地元の香港馬も13年ドミナントが5番人気で勝利しており、見逃せない存在となっている。

 日本馬は過去10年で勝ち星がなく、好走したのは08年3着・12年2着のジャガーメイルのみ。同馬は天皇賞・春で優勝している。参戦する日本馬はG1優勝馬クラスの実績がほしいところだ。