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【香港国際競走】香港馬が断然優勢! 香港スプリント過去10年の傾向

2016年12月05日 22:41

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 まずは人気別成績。1番人気馬が13年ロードカナロアら3勝をあげ、連対率50%・複勝率70%でトップ。2番人気馬も昨年のペニアフォビアら最多タイの3勝をあげている。以下、3番人気馬が2勝、6・11番人気馬が1勝ずつ。

 複勝率では4番人気までが40%以上と高いものの、5~9番人気にかけては低い。逆に10番人気以下は08年に11番人気インスピレーションが勝利し、2着2回・3着3回と馬券に絡むケースが多い。一昨年も日本のストレイトガールが13番人気で3着と好走。10番人気以下の穴馬の激走を狙っても面白いかもしれない。

 続いて表2は前走レース別3着以内数。香港の前哨戦・ジョッキークラブスプリント組が昨年のペニアフォビアら5勝をあげ、3着以内数20回と断然多い。昨年はこの組が上位3着までを独占しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

 3勝でこれに迫っているのが日本のスプリンターズS組。12年・13年連覇のロードカナロアの他に、11年には香港のラッキーナインもスプリンターズSから勝利している。

 他では香港G3のプレミアボウルから06年アブソリュートチャンピオンが勝利。香港と日本の上位3レースからほぼ3着以内馬が出ている。

 表3はジョッキークラブスプリント組の前走着順別成績。意外にも前哨戦1着で勝利した馬は07年セイクリッドキングダムのみで、2着が3回と多い。

 逆に前走2着馬は昨年のペニアフォビアら2勝をあげている。また、前走3~5着馬は本番での勝ち星がなく、2・3着止まり。

 逆に一昨年のエアロヴェロシティ(前走14着)など前走6着以下から巻き返すケースもあり、軽視しない方が良いだろう

 最後に国別3着以内数を見ていただこう。香港調教馬過半数の7勝をあげており、3着以内数でも22頭と圧倒している。毎年強力なラインナップで、香港馬に割って入るのは至難の業といえるだろう。

 続くのが日本馬で12年・13年にロードカナロアが連覇。一昨年もストレイトガールが3着と好走し、近年は通用しつつある。この両馬に共通するのは前走のスプリンターズSで連対しているだけでなく、マイルでもG1を勝利している点だ。参戦する日本馬は距離に融通がきくタイプの方が良いのかもしれない。

 他では南アフリカ調教馬が10年にジェイジェイザジェットプレーンが勝利している。勝ち馬はこの3か国に絞られていた。