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【シーマクラシック】土屋真光の見解

2018年03月30日 13:01

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 7頭立てだった昨年に引き続き、今年も9頭と少頭数で行われる。その昨年は見た目にも水が浮く極悪馬場で、ハイランドリールが圏外、ポストポンドも3着確保がやっとという結果になった。今年はガネー賞の勝ち馬で、凱旋門賞2着のクロスオブスターズに、イギリス・アイルランドの両チャンピオンステークスで2着のポエッツワード、ベルリン大賞、ノーザンダンサーターフステークスと続けて2着となり、前哨戦のドバイシティオブゴールドでコースレコードを叩き出したホークビル、そして日本からは、昨年の日本ダービー馬レイデオロ、昨年の宝塚記念と一昨年の香港ヴァーズの勝ち馬サトノクラウン、そしてエリザベス女王杯の勝ち馬モズカッチャンと、3頭のG1勝ち馬が出走する。

 ブックメーカー各社はクロスオブスターズが1番人気で、レイデオロポエッツワードが並んで2番人気、その次にサトノクラウンホークビルが並んで、以下、アイダホ、モズカッチャンの順の評価となっている。

 難解なのが展開だ。以前のレーススタイルでいえば、ホークビルが逃げることも考えられたが、前走のシティオブゴールドにおいて控える競馬でレコード決着という結果を出したのだから、このスタイルを変えるとは考えにくい。他ではアイダホが、他にクールモアも出走しているならば、ペースを作る役割を担うことも十分あるが、そうでなくても行かせてしまわないこともない。3頭出走のゴドルフィンからベストソリューションが今回はペースメーカーとしてレースを先導すると想定する。ペースが遅すぎれば、折り合いに難しいところを出しているレイデオロにとっては、あまり歓迎できる流れではない。しかし、ベストソリューションが逃げるとなると、そうペースが速くなるとは考えにくく、むしろ3コーナーから徐々に加速する後傾ラップ型の展開になりそうだ。この流れに乗せられてしまうとレイデオロにはさらに厳しい。かといって、ダービーのような競馬ができるかというと、この頭数とはいえそう簡単でもないだろう。

 1番手は、やはりクロスオブスターズで逆らいようがない。凱旋門賞はエネイブルに一旦は突き放されるも、後続馬群の中から差を詰めるガッツを見せた。また、この凱旋門賞は雨の影響で力の要る馬場、すなわち典型的な欧州馬向きの馬場だったように思われているが、むしろ、高速決着が続いたその前年のシャンティイでの凱旋門賞開催、つまり、ファウンドやハイランドリールといった整地された馬場への適性がある馬の成績がよかった開催と好走馬の性格が似ていたことから、逆方向の発想で、今年のメイダンの芝コースも難なくこなしてしまうのではないかと読む。シャンティイのダルシャーン賞を使っての参戦は、フランス調教馬のこの開催における好走パターン。

 2番手も同じゴドルフィンのホークビルを挙げる。もともとこの馬こそ、欧州型の時計かかる馬場でこその馬と思える成績を残してきていた。しかし、カナダのノーザンダンサーターフステークスや前走での走りから、整地された馬場への適性も非常に高いことを示した。この頭数なら3着以内は確保しそうだ。

 3番手には敢えて大穴としてモズカッチャンを指名する。日本の芝でも、少し力を要するコースで強いハービンジャーの産駒。そして、最内での立ち回りの巧さはこの馬の最大の武器だろう。ベストソリューションが後半にかけてペースを上げるとしても、最内からついていければロスも少ない。直線で、下がってくるベストソリューションをうまくさばければ、あとは真っ直ぐ突き抜けるだけだ。

 4番手にレイデオロ。ダービー、ジャパンカップの内容から実力は重々承知しているが、あくまで向き不向きで考えて、この評価とした。

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