コラム

Column

【凱旋門賞】市丸博司の見解

2018年10月05日 16:00

  • 友だち追加数

 凱旋門賞は3回現地で見ている。最初はレイルリンクが勝った(ディープインパクトが3位入線失格となった)2006年。もう12年も前のこととは信じられないが、いろんな衝撃があった。

 次に、11番人気デインドリームが勝って2着15番人気、3着8番人気で決まった超大荒れの2011年。現地で買った馬券はかすりもせず、ただただ驚き呆れる結果であった。

 そして3回目が、トレヴ(3歳時)に圧勝されてしまった2013年。前年の結果からも、この年のオルフェーヴルはかなり有力と思っていた。しかし、2着に来たとはいうものの、直線は離される一方の5馬身差。一度も声が出なかったのを覚えている。

 日本馬が勝っていないのだから当然といえば当然だが、一度も快哉を叫んだことはない。そして、これは自分が悪いのだが、馬券も当たったためしがない。一昨年から当コラムを書かせてもらっているが、今のところ「素晴らしい見解を書いた」と感動に打ち震えたことはない。

 しかし、である。書くからにはレース後、感動に打ち震えるようなコラムを書きたい。(日本のGIでもそんなコラムを書いたことはほとんどないが…)そして、いつかは日本馬が勝つシーンを見たいものである。

 市丸流レーティング表をご覧いただきたい。このレート、基本的にはモノサシになる日本馬を中心に、外国馬との着差を考慮し、今回背負う斤量で補正をかけて算出している。数値に特に意味はないが、国際GIであれば102~105程度の数値で勝ち負けできるレベル、と考えていいと思う。

 トップは、当然のことながらエネイブル。今さら言うまでもなく、昨年の圧勝は凄かった。ただ、その後順調さを欠いて、オールウェザーを叩いてここ、というローテだけが問題である。人気がないなら中心視だが、人気ではあまり上位に推したくはない。

 2位は、やはり人気になりそうなシーオブクラス。3歳牝馬で斤量55kgは、なんといっても魅力である。過去10年で3歳馬は7勝。うち4頭が牝馬である。4歳馬は3勝だが、3頭すべて牝馬。明らかに斤量が結果にコミットしている。

 勝つのは4歳牝馬か3歳馬。それが10年続いている。となれば、今年も1着はそのカテゴリーから取るべきだろう。59.5kgを背負う古馬の牡馬は軽視。しかし、2・3着には入れなくてはならない。

 シーオブクラスの場合は、4戦全勝。しかも約1600万円払っての追加登録だ。最有力馬としたくなるのは筆者ばかりではないだろう。

 3位同点で、4歳牡馬ヴァルトガイストと3歳牡馬キューガーデンズ。どちらを上にするかと言えば、もちろん3歳馬キューガーデンズだろう。58kgを背負ってパリ大賞を制しているのは心強い。

 しかし、2着になりそうな古馬という視点からは、ヴァルトガイストも注目に値する。サンクルー大賞を含め4連勝中で、前走フォワ賞も楽勝だった。

 人気がないところで面白いのは、5位同点の3歳牡馬スタディオブマンハンティングホーンである。

 スタディオブマンはディープインパクト産駒。日本では現地よりは売れそうだが、なんといってもフランスダービー馬。ローテ的に強行軍は気になるものの、ここ2戦より距離が延びるのは強調材料だ。

 ハンティングホーンはG3しか勝っていない格下馬である。しかし、堅実に走るのが強みである。前走ニエル賞もよく食い下がっている。少なくとも馬場は合いそうだ。

 日本馬クリンチャーは、ここではさすがに家賃が高そうだ。そういえば、初めてジャパンカップを勝ったのは人気薄の逃げ馬カツラギエースだった。なんて古い話も頭をかすめたりするが、よほど馬場が向かないと厳しいのではないだろうか。

 結論としては、最右翼にシーオブクラス。続いてキューガーデンズヴァルトガイストスタディオブマンハンティングホーン。押さえ評価でエネイブルとしてみたい。

ページトップへ