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【メルボルンC】土屋真光の見解

2018年11月05日 15:00

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 まずはメルボルンCの傾向から探っていきたい。勝ち馬のパターンは近年以下の傾向が強い。

1.4~6歳馬
2.トップハンデと57.5キロ以上は苦戦
3.古馬の52キロ未満も苦戦
4.オーストラリア産馬も苦戦
5.メルボルンCの前にオーストラリアで1走以上
6.前走にヴィクトリア州のG1に出走した馬は負けている
7.とはいえ、前走10着以下も苦戦

 年齢的なことで言えば、過去10年のうち3歳馬ないし7歳以上の馬が勝ったのは、昨年のリキンドリング(3歳)のみ。その前は1999年に7歳で勝ったローガンジョシュまで遡らねばならない(年齢は生産国に準じる)。

 また、欧州産馬のトレードが活発になったことから、オーストラリア産馬がかなり苦戦している。こちらも過去10年では2009年のショッキングと2008年のヴュウドの2頭のみしか勝利していない。オーストラリア初出走でこのレースを勝ったのは過去10年では昨年のリキンドリングのみ。そもそも北半球産の3歳馬が挑戦すること自体が異例で、勝ったのもこれが初のケースだった。

 特に、ここ5年の連対馬で見ると、オーストラリア調教馬3頭に対して、欧州からの遠征馬が7頭連対しているが、今年は例年になく海外からの遠征馬に故障や脚部不安が相次いでいる。全馬まずは無事に出走できることを祈りたい。

 ハンデで注意したいのが、事前発表ハンデから枠順確定において1キロほどの増量があるのは珍しくないことだ。これは上位ハンデの馬が出走回避することで起きる事象で、仮にベストソリューションが出走を見送った場合は、確実に全馬のハンデが、暫定ハンデよりも増量となるはず。

 消去法で勝ち馬候補を削っていく。まず、トップハンデのベストソリューション。実績から考えれば当然主力のはずだが、ここでは実績は重視されない。欧州からぶっつけとなる、マジックサークルムンタハークロスカウンターらも、相手としての妙味はあるものの、勝ち馬候補から外れる。前走で惨敗のエースハイサウンドチェックレッドカーディナルザカダナキータもそう。この項目にはチェスナットコートも含まれる。オーストラリア産のヤングスターランナウェイサーチャールズロードも2着以下で考えたい。

 これらを踏まえて、まず1番手はジャドモントファームが送り込むオーストラリア調教馬のフィンシュだ。今年の夏まではフランスのA.ファーブル厩舎に所属しており、オーストラリアへの移籍前最後となるG3ルー賞(ドーヴィル、芝2500m)では、昨年のドーヴィル大賞の勝ち馬ティベリアンを一蹴している。移籍初戦の前走ジーロンC(ジーロン、芝2400m)は59キロのハンデを背負ってランナウェイの3着。ジーロンCはデュナデンやアメリケインの活躍でメルボルンCとの相性がいいステップとされているが、デュナデンはジーロンC58キロ→メルボルンC54.5キロ、アメリケインは同58キロ→54.5キロで、フィンシュも59キロ→54キロとほぼ同様。欧州でもクラックスマンやヴァルトガイストといった骨っぽいメンバーと渡り合ってきただけに、この斤量は恵まれたと言っていいだろう。

 2番手はクールモアの3歳馬ロストロポーヴィチ。同じクールモア勢ではユカタンのほうが人気となっているが、3歳馬を敢えてこちらにぶつけてくるあたりに、何か計算めいたものを感じる。もちろん実績的にも今年の愛ダービーではラトローブの2着、2走前の2400mのG2パディズリワーズクラブSの勝ちっぷりも見事だった。前走のコックスプレートは相手も強かったが、試走という感もあった。21番枠は歓迎できないが、ここでもう1回見直したい。

 3番手には、11月3日のレクサスSを勝って最後の切符を手に入れたアプリンスオブアランを推したい。重賞勝ちはこのレクサスSが初めてとなったが、これまでにもドバイゴールドCや、英ゴールドCなど、長距離の大舞台の経験は豊富。最後に滑り込んだ勢いも重視したい。

 以下、相手としてユカタンフーショットザバーマンムンタハーザクリフスオブモハーベンチュラストームを挙げたい。日本から遠征のチェスナットコートは好枠を引いたもののやや厳しいだろう。

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