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【香港カップ 過去10年の傾向】2年ぶりに日本馬の優勝なるか!?

2018年12月05日 14:00

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 2015年エイシンヒカリ、一昨年モーリスと日本馬が優勝している香港カップ。過去10年のデータから傾向を探っていく。

 まず表1は人気別成績。1番人気馬が一昨年のモーリスら最多の4勝をあげており、連対率・複勝率60%。以下、3番人気馬が昨年のタイムワープら3勝、2番人気馬が2勝。これら1~3番人気で9勝と上位人気馬が勝ち切る傾向が強い。6~9番人気馬は15年エイシンヒカリが9番人気で勝利している。

 2着馬・3着馬は下位人気まで幅広く分布。6番人気以下は2着3回、3着5回と伏兵の激走が目立つ。上位3番人気以内馬をアタマに据えて、伏兵へのヒモ荒れに期待するのも面白い作戦といえるだろう。

 続いて表2は前走レース別3着以内数。前哨戦のジョッキークラブカップ組が最多の5勝をあげている。昨年1着のタイムワープ、2着のワーザーも該当しており、近9年で毎年1頭は3着以内に入っている。この組の3着以内馬13頭はいずれも前走で5着以内に入っていた。

 天皇賞・秋組は15年エイシンヒカリ、一昨年のモーリスが勝利。昨年3着のネオリアリズムもこの組で、近年の活躍が目立っている。エリザベス女王杯組の勝利は10年スノーフェアリーで、15年ヌーヴォレコルトが2着と好走している。

 その他のレースからも多く好走馬が出ているが、日本の天皇賞・秋組とエリザベス女王杯組は有力と位置づけて良いだろう。

 表3はゲート番別成績。最内の1番に入った馬が13年アキードモフィードら最多の3勝をあげている。これら内~中の1~8番ゲートに入った馬が9勝と勝ち星の大半を占めている。

 対して、2着馬・3着馬は内外まんべんなく出ている印象。勝ち馬候補としては内目の1~8番ゲートの馬を重視したい。

 最後に表4は国別3着以内数。香港勢が昨年のタイムワープら最多の5勝をあげているものの、香港スプリントや香港カップほど圧倒的ではない。

 日本馬は15年エイシンヒカリ、一昨年のモーリスと2勝。昨年は3着にネオリアリズムが好走するなど近5年で6頭も3着以内に入っている。他ではフランス・イギリス・南アフリカ調教馬が1勝ずつ。

 好走している日本馬6頭は表2で示したように前走天皇賞・秋組かエリザベス女王杯組。また、勝利したエイシンヒカリとモーリスはともに海外でG1実績を残せる精神的なタフさを持ち合わせていた。今回参戦予定のサングレーザーとステファノスは前走天皇賞・秋組、ディアドラは今春のドバイターフで3着と海外G1実績があり、2年ぶりの日本馬勝利のチャンスは大いにありそうだ。