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【香港カップ】市丸博司の見解

2018年12月07日 17:00

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 手薄になりがちで、強い日本馬が出ればあっさり勝利できそうな香港ヴァーズに比べ、香港カップは常に香港や欧州の強豪が出走してきて、一筋縄ではいかないレースだった。

 しかし、過去10年に限れば香港ヴァーズはサトノクラウン(2016年)の1勝のみ。香港カップは15年エイシンヒカリ、16年モーリスと2勝している。

 これは、前後にジャパンCと有馬記念があって日本の一流馬が出づらい香港ヴァーズと、天皇賞からのローテだとちょうどいい香港カップの違い、ということなのだろう。

 そして今年は、ついに迎え撃つ香港勢、そして欧州勢にパンチ力がないメンバー構成になってしまった。しかも、9頭立てでうち3頭が日本勢。またとないチャンス、と考えるべきか?

 先に答えを言ってしまうと、日本勢に大きなチャンスだと考えている。

 本来のレーティングはタイムワープがトップだろう。しかし、市丸流レーティングは過去5走限定。タイムワープが強かった昨年の香港カップや、今年の香港ゴールドカップは含まれない。過去5走でG3の1勝のみであるタイムワープの数字は大きく下がってしまうのだ。

 というわけで、1・2位は日本勢。前走・天皇賞秋で2着したサングレーザーと、3走前にドバイデューティフリーで3着し、牝馬限定戦とはいえここ2戦重賞を連勝中のディアドラ。この2頭にとって、かなりのチャンス。いや、ひょっとして、香港カップ史上に残る日本馬のワンツーフィニッシュがあるのではないか。そんなことまで夢想している。

 強い日本馬がいるからというだけではなく、香港勢と欧州勢が例年に比べ格段に弱い。いや、もちろんタイムワープが突然全盛期の力を取り戻せば話は別だが、最近の成績からはそこまでは考えなくていいムードである。

 1番手サングレーザー、2番手ディアドラ。この2強は動かさなくていいのではないだろうか。問題は3番手。その筆頭候補はゴールドマウントか。

 ゴールドマウントは今年春のクイーンエリザベス2世Cでパキスタンスターの2着。この秋は2戦してまだ力を発揮していないが、休み明け3戦目でいきなり好走する可能性は十分にありそうだ。それでも3着が精一杯という気がするが…。

 その次にはタイムワープを挙げるべきかも知れないが、人気を考えれば、ステファノスには妙味がありそう。日本馬ワンツースリーまではどうかという気もするが、シャティンの2000mでは2、10、3、4着である。すでに全盛期は過ぎていると思われるが、ここまで落ちたメンバーなら、3着があっても不思議ではない。

 いずれにせよ、かなり楽しみなレースである。

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