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【香港スプリント】市丸博司の見解

2018年12月08日 12:00

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 スプリントは毎年香港勢が強い。日本勢は一昨年ビッグアーサー、レッドファルクス、昨年レッツゴードンキ、ワンスインナムーンと、国内ではかなりの実力馬を送り込んだにもかかわらず、まったく刃が立たなかった。ロードカナロアがいかに強かったかに思いをはせるとともに、香港勢の強さを再認識すべきであろう。

 今年のファインニードルは高松宮記念、スプリンターズSの覇者で、国内ではほぼ無敵状態だ。しかし、今年4月に香港・シャティンの同じコースで行われたチェアマンズスプリントプライズ(G1・以下チェアマンズSと省略)では、3着から3馬身1/4差の4着。しかも、今回はその1~3着馬がすべて出走してくる。上位3頭の一角を崩すのは難しいと考えるのが普通だろう。

 市丸流レーティング1位は、そのチェアマンズSを勝ったアイヴィクトリーである。今年の2月に休養から復帰すると、上級条件であるクラス3、2を3連勝。チェアマンズSでは2番人気に推され、勢いに乗ってミスタースタニングを抑えて優勝する快挙を達成した。

 ここまでを見ると、どんなに凄い馬なのかと思ってしまうが、問題は今期の成績である。休み明け1000m戦のG3で2着なのは大目に見るとしても、続くプレミアボウル(G2・以下プレミアBと省略)で0秒8差10着、香港ジョッキークラブスプリント(G2・以下香港JCSと省略)で0秒7差7着。いずれも先行してバテる、見どころのない競馬だった。狙いを下げて5番手としたい。

 馬券の軸として考えるなら、ミスタースタニングを置いて他にはないだろう。昨年秋にプレミアB、香港JCS、香港スプリントと3連勝してトップに上りつめた強豪だ。今年勝っていないのは気になるが、すべて重賞を使って2、2、2、3、2着。ここ2走は60キロ、58キロを背負いながら、勝ったホットキングプローン(55.5キロ)から0秒2、0秒1差。同斤なら香港スプリント連覇に最も近い存在と言えそうだ。

 その、ここ2戦プレミアB、香港JCSの勝ち馬ホットキングプローンが、昨年のミスタースタニング的存在となる。鞍上もモレイラで、かなり人気になるだろうが、まだミスタースタニングと勝負付けが済んでいるわけではない。これに留意して、2番手評価としたい。

 昨年の香港スプリント2着ディービーピン、本年のチェアマンズS3着ビートザクロックが3、4番手。

 以上5頭のうち3頭が上位3着までを占める可能性は高い。日本のファインニードルは3頭を負かさないと馬券圏内に入らない計算。かなり厳しい戦いになりそうだ。

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