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【香港カップ】土屋真光の見解

2018年12月08日 12:00

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 昨年のタイムワープによる香港C圧勝、今年に入ってからはパキスタンスターのクイーンエリザベス2世C勝利、絶望的な位置から2着に追い込んだ宝塚記念のワーザーの末脚など、この1年を振り返るだけでも香港の中距離路線の充実ぶりがわかる。

 となれば、今回もこれらのメンバーが主役になるのか…というところだが、パキスタンスターは香港ヴァーズに回り、ワーザーは直前に無念の戦線離脱、そしてタイムワープも快勝と惨敗を繰り返して、ひじょうに信頼の置けない馬となっている。加えて、前哨戦ジョッキークラブCの上位2頭は香港ヴァーズに回って、本番に駒を進めてきた前哨戦最先着馬は4着のゴールドマウントという状況だ。

 1番手はグロリアスフォーエバータイムワープの1つ年下の全弟で、香港では珍しいパターンだが、実力は兄に引けを取らない。タイムワープが2月に叩き出した芝2000mのレコードを7月に更新したのがこの馬。前走のジョッキークラブCではタイムワープに突っかけて暴走、超ハイペースからレコード決着の要因を作ったが、うまくタイムワープをつつく形になれば、むしろこの馬に展開は向くはず。重賞勝ちの実績はないが、それは昨年の兄も同じ。1番枠はベスト。ここから一気にスターダムへと上り詰める。

 2番手にサングレーザー。札幌記念を勝って天皇賞(秋)でも2着となった。この2つのレースは距離こそ同じだが、求められる能力が異なるため、続けて好走することは難しい。逆にどちらも好走できるような馬は、そのスケールに収まることはない。右回りでペース変化がトリッキーなコースはむしろ適性が高そう。さらに鞍上にモレイラ騎手。香港復帰への手土産となる勝利も十分。

 3番手にはシーズンズブルーム。昨年は香港マイルに出走して1番人気で4着と人気を裏切ったが、今年はこちらに矛先を向けてきた。一介のマイラーではなく、勝ち馬タイムワープで2着がワーザーだった香港ゴールドCで3着、勝ち馬が悲運の三冠馬ラッパードラゴン、2着パキスタンスター、3着ビューティージェネレーションの香港ダービーで4着と距離適性も示している。近走は出遅れ癖もあって成績が安定しないが、距離延長でそれを補う狙いもあるはず。はまればあっさりも十分。

 4番手に同率評価でステファノスディアドラ。ともに遠征に問題がないことは証明済み。ステファノスは過去4回香港に遠征して2着、10着、3着、4着、つまり[0-1-1-1-1]。残るは1着だけだ。ディアドラは近走から過剰人気になる可能性もあり、敢えて4番手評価とした。

 タイムワープについては、完全にピンかパーかと決め打つ。負けるときには2着にも3着にもいない。9頭立ての7番枠なら行くほかない。近況が嫌われるようであれば、単勝を保険で買うという考えでいいだろう。

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