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【ゴールデンシャヒーン】専門家の見解

2019年03月29日 15:00

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【木村拓人(馬三郎)の見解】
 日本時間で木曜の午後に飛び込んだロイエイチ回避の一報。ダントツの1番人気と見られていただけに、予想にも大きな影響が出るだろう。個人的には1番枠は果たしてどうかと考えていたし、馬券的には評価を下げて妙味ありと思っていたのだが……。とにかく残念。

 ただ、残されたアメリカ勢もかなり強力で、中でも4歳馬プロミシズフルフィルドに注目したい。昨年はケンタッキーダービーに出走も15着と敗れたが、その後は短距離路線に転向。転向初戦のダート7ハロン戦を3着としたあとはG1を含む重賞3連勝でブリーダーズカップスプリントでも3番人気4着と健闘した。その後は休養に入り久々のレースとなるが、昨年も3月のファウンテンオブユースステークスを久々で制しているように苦にしなさそうなタイプ。他の人気馬が6、7歳と高齢だけに、伸び盛りの4歳馬を狙ってみたい。

 昨年のBCスプリントでプロミシズフルフィルドに先着(3着)したのがインペリアルヒント。勝つときのレースが非常に強く、ロイエイチを抑えて1番人気に支持されていたのも頷ける。レーティングも最上位の120となっている。前哨戦は3着と敗れたものの、あまり気にしなくていいだろう。

 昨年2着のエックスワイジェットのスピードも当然圏内。前哨戦のマハブアルシマール組は時計的にも内容的にもインパクトに欠ける印象。マテラスカイも昨年が完璧に運んでの5着。それ以上となるとどうか。


【土屋真光の見解】
 今年もブックメーカーのオッズでは断然の主役と目されていたロイエイチが、レース2日前に無念の出走取り消し。したがって、2番手の昨年の2着馬エックスワイジェットと、アメリカでG1を2勝のインペリアルヒントらが主役に浮上。プロミシズフルフィルドドラフテッドが人気的には続いている。

 ロイエイチが不在となって大きく変わるであろうことがレースの流れだ。超ハイペースで飛ばすエックスワイジェットに、勝負どころでつぶしに行ける馬が不在ということ。となると、昨年、激しい先行争いを演じながら、最後の最後まで先頭で踏ん張ったエックスワイジェットが主役ということになる。昨年のこのレース以来使ったレースは3つと消耗も少なく、肉を切らせて骨を断つかのごとき走りは今年も十分期待できる。

 2番手は時計をもうひとつ詰める必要はあるものの、終いの伸びが武器のドラフテッド。他馬の意識がエックスワイジェットに向かえば向かうほど、この馬にも十分勝機があるはず。

 3番手には、インペリアルヒント。昨年はG1を2勝。本来ならロイエイチの位置を走ることになりそうなのはベストだが、さて、どこまでエックスワイジェットを追い詰められるか。

 以下、プロミシズフルフィルドマテラスカイまで。


【市丸博司の見解】
 ロイエイチがいないなら、インペリアルヒントに大きなチャンスがやってきたといえるだろう。すでにダート1200mのG1を2勝。BCスプリントは近2年2、3着であるが、いずれも勝ち馬はロイエイチ。目の上のたんこぶがいないのだから、キッチリ勝っておきたいレースである。

 2番手は4歳馬プロミシズフルフィルド。ケンタッキーダービー15着の後、短距離路線に転じてからは好調。G1を含む重賞3連勝のあと、BCスプリントはロイエイチの4着だったが、3着インペリアルヒントとは3/4馬身差。明け4歳となって、上積みがあれば1番手を逆転して不思議はない。

 3番手は昨年の2着馬エックスワイジェット。膝に弱点を抱えている馬で、何度かの骨折と長期休養を経て、そのたびに蘇ってきた。昨年は3着ロイエイチに先着してのアタマ差2着。3年前の4歳時にもムアラブのクビ差2着があって、ゴールデンシャヒーンは得意としている。

 以上3頭が強く、4番手以下は少し離されている印象。昨年5着のマテラスカイも力をつけているが、上位3頭がいずれも先行脚質であり、展開的にも厳しそうだ。

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