コラム

Column

【ドバイワールドカップ】専門家の見解

2019年03月29日 15:00

  • 友だち追加数

ケイティブレイブは、3月30日(土曜)6時30分 出走取消
【木村拓人(馬三郎)の見解】
 一昨年のアロゲートのような超大物が不在の今年は大混戦の様相。昨年の覇者サンダースノーは昨年のブリーダーズカップクラシックでも3着と好走しているが、前走のアルマクトゥームチャレンジR3では好位から伸びず2着。しかもゴール前は完全にパッタリと止まっており、不安を残す前哨戦となった。だがそれでもダートの本馬アメリカで上位の成績を収める安定性、メイダンの馬場への適性を考えれば無視はできない存在。上位候補の一頭として考えたい馬だ。

 ここに出走しているアメリカ勢はレースによって着順が入れ替わっており、どれを上位とするか難解。

 興味があるのはオーディブル。前走はペガサスワールドカップで5着と敗れているが、昨年のケンタッキーダービーでは無敗の3冠馬ジャスティファイを相手に2馬身半+アタマ差の3着と健闘。ポテンシャルは世代上位と考えられ、人気がなければ狙ってみたい一頭。

 日本産馬ヨシダも圏内だろう。米国調教馬とはいえ、ハーツクライ産駒らしく長く脚を使うタイプで直線の長いメイダンは合いそう。ダートではまだ底を見せていない点も魅力で、一気の頂点もあり得る存在。

 逃げにこだわりそうなノースアメリカ、前哨戦を勝ったキャッペッザーノなど、伏兵陣も豊富。悩ましいレースとなりそうだ。となるとケイティブレイブの大仕事も期待したいが、このカテゴリーは世界との差が大きい印象。応援まで。


【土屋真光の見解】
 昨年の勝ち馬サンダースノーに加え、アメリカから実績馬が多く参戦、さらに地元勢がアルマクトゥームチャレンジR2、R3を制して、非常に多彩なメンバーが揃った。

 まず、前哨戦から見直すと、今年は馬場のせいか時計がやや掛かっている。となると勝ち馬についても懐疑的に見ざるを得ず、大きく敗れた馬の巻き返しはなおのこと期待ができない。

 ではアメリカ勢はどうか。スーパースターは存在しないものの、スターないしスター候補は多い。とりわけ、オーディブルヨシダの2頭を送り込むチャイナホースクラブはその本気度が伺えるものだが、反面、よく言えば二刀流、悪く言えば芝なのかダートなのかはっきりしないローテーションで使われるヨシダなどはあまり食指が動かない。むしろ日本産馬ということで過剰に人気になるならバッサリと切り捨てたいぐらいだ。

 そこで1番手はガンナヴェラ。昨年のこのレースは8着と大きく敗れたが、それを除けばひじょうに安定した成績を残す。BCクラシックにしても、3歳時は5着だったものが、4歳時は2着と成長の跡も見せている。前走のペガサスワールドCでの6着は、水の浮いたドロンコ馬場で度外視。悲願の初G1奪取となりそうだ。

 2番手にはシーキングザソウル。安定感で見ればガンナヴェラと大きな差はなく、あえて2番手としたのは初の2000mを嫌ってのもの。逆に距離さえこなせば、あっさりも十分にあり得る話だ。

 3番手にノースアメリカ。アルマクトゥームチャレンジはR3よりもR2のほうがレベルが高かった。そこで大きな差をつけての勝利は、昨年以上の充実ぶりがうかがえる。

 以下、グロンコウスキーオーディブルキャッペッザーノまでが上位圏内だろう。


【市丸博司の見解】
普通に考えれば、昨年の覇者サンダースノーを巡る戦いだが、アルマクトゥームチャレンジR3の直線での止まり方が、どうしても気になってしまう。昨年も同レース2着だったという経歴はあるが、今年は昨年以上に完全に止まって9馬身半差。今年は逃げたい馬が2頭いるだけに、昨年のドバイワールドCのように逃げるレースは望み薄で、押さえには必要だろうが1番手には挙げられない。

 ではレーティング上位のオーディブルヨシダガンナヴェラかというと、いずれも帯に短したすきに長し。オーディブルは前走の負け方が気に入らないし、ヨシダはダートの戦歴が2戦だけで、ハーツクライ産駒でもありダートで万全とは思えない。ガンナヴェラも前走負けすぎで、脚質的に取りこぼしが十分ありそうだ。

 というわけで、ここは思い切って、アルマクトゥームチャレンジR3を逃げ切ったキャッペッザーノを1番手としたい。2番枠を引いて、主張すれば3番のノースアメリカを抑えて逃げられそう。ノースアメリカは昨年出遅れた過去もあるし、キャッペッザーノが逃げると信じたい。

 2番手は変わり身を信じて4歳馬オーディブル。以下、ノースアメリカシーキングザソウルニュートレイルズ。あとは押さえでサンダースノーヨシダガンナヴェラの順とする。

ページトップへ