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【チェアマンズSP】専門家の見解

2019年04月27日 15:51

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【木村拓人(馬三郎)の見解】
 スプリント路線は香港馬。と、普通ならこの書き出しから入るべきだが、ここは豪州から参戦するサンタアナレーンの扱いがポイント。香港で走っている馬のほとんどが豪州産であることを考えれば、その本家でG1を5勝しているという実績は捨てておけない。

 いつも伏兵的な評価で出走しているが、前走は直線だけで差し切って2着に3馬身半という大差での圧勝劇。決して相手に恵まれた訳ではなく、豪州トップスプリンターが揃った一戦なのだから価値も高い。後方一手で、ギリギリまでため込むような形がベスト。重馬場も苦にせず、天候が崩れても問題ないタイプ。ここも高い評価が必要だろう。

 香港勢では複勝圏を外したことのないビートザクロック。どんな状況でも崩れない安定感は特筆ものだ。実際に馬体を見ると締まりが良く、日本的な表現で言えば小脚の使えそうなタイプ。そのあたりが少し勝ち味に遅いことにもつながっているのだろうが、ここでも大崩れのイメージは沸かない。

 ミスタースタニングが取り消したため、人気でも上記2頭の中心は揺るがない。穴ならば昨年の香港スプリント4着リトルジャイアント。その後は5、10着と負けているが、間隔を空けて立て直しを計った。もう一頭挙げれば、4走前のセンチュリースプリントカップでビートザクロックからコンマ3秒差の3着となっているウィナーズウェイか。


【土屋真光の見解】
 昨年の香港スプリント前までは、ホットキングプローン、ディービーピン、ビートザクロックら厚い手駒を擁するJ.サイズ勢の天下と思われていたが、今回、気が付けばサイズ勢の出走はビートザクロック1頭のみ。これとミスタースタニングの2頭が目下の地元2強で、さらにG1を5勝のサンタアナレーンを加えた3頭が上位の評価だった。しかし、ミスタースタニングの直前回避で展開もガラリ一変。おそらく、スローからの超決め手勝負となるだろう。

 そこで、1番手はサンタアナレーン。鋭い追い込みが武器のこの馬にとって、一見スローになるのはマイナスのように見えるが、逃げ馬不在の超スローとなれば、その分前と離されずに追走ができる。10番枠はデータ上不利でも思い切った競馬なら別。下手に馬群を狙わず、助走をつけて大外をブン回す豪快な競馬を期待する。

 2番手にビートザクロック。前走同様にミスタースタニングをマークする形での競馬のはずが、一転目標とされる形も考えられる。できれば、どれかの馬を行かせたい。展開的に一番中途半端になってしまった形だ。しかし、安定感はナンバーワン。早めに鞍上が展開に対して腹を括れば、もちろんアッサリまであるだろう。

 3番手にはニュージーランドのエンゾーズラド。おそらくかなりの人気薄になるだろう。しかし、前走の勝ちタイム1分6秒台は能力がなければ出せない。また、負けるのは130ポンド(約59kg)以上の斤量のとき。今回は能力全開の斤量のはずだ。

 ナックビーナスもここまで展開と相手関係が楽になれば、上位食い込みが期待できる。立ち回りの巧さを見せて欲しい。

 以下、ウィナーズウェイビドラまで。ラタンはビューティージェネレーションを避けてのスプリント参戦という経緯の印象がよくない。


【市丸博司の見解】
 1番手候補だったミスタースタニングが出走取り消し。軸は動かせそうにないと考えていたので、一転して難しいレースとなってしまった感がある。

 ただし、1番手はビートザクロックで問題ないだろう。デビューから20戦してすべて3着以内。昨年1月からは重賞ばかり10戦して2勝2着5回3着3回だ。ミスタースタニングに比べると、取りこぼしがあるタイプといえるが、大きく負けることは考えにくい。

 2番手がサンタアナレーン。内枠が活躍するレースで10番枠。ビートザクロックに比べ、負けるときは大きく負ける傾向もある。となると狙いを下げてみたいところではあるが、豪G1を5勝している馬をあまり軽視するわけにはいかない。ただし、穴を狙って馬券から外すならこの馬ということはいえるかもしれない。

 3番手以下は、2・3着の穴馬という意味で、エンゾーズラドリトルジャイアントナックビーナスまでを挙げておく。

 ナックビーナスは2・3着なら可能性もあるだろう。

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