コラム

Column

【クイーンエリザベス2世C】専門家の見解

2019年04月27日 15:55

  • 友だち追加数

【木村拓人(馬三郎)の見解】
 日本馬3頭はどれも有力候補と言えるが、昨年の香港ヴァーズでリスグラシューを破ったエグザルタントが3連勝中で本格化気配をプンプン醸し出しており、高い壁となりそうだ。特に強かったのは前走の香港ゴールドC。スローペースで掛かり気味だったが、残り1000m地点でスパートすると3角過ぎでは先頭に。かなり長く脚を使う形になってしまったが、直線でも脚色は衰えずに1着でゴール。同じ地点からエグザルタントについていったイーグルウェイは直線半ばで力尽きて6着と敗れており、今の充実ぶりを見せつける内容だったと言える。

 ちなみにイーグルウェイは次走、ビューティージェネレーションの2着と力を見せている馬だ。またエグザルタントは、先手を取りたいタイムワープグロリアスフォーエバーがどういうペースで来ても対応できるのもかなりの強みで、現状隙は見当たらない。

 日本馬で注目しているのはウインブライト。豪華メンバーが揃った中山記念を勝ち切ったのは素直に評価すべきだし、ステイゴールドやエイシンプレストンなど日本の古馬G1ではトップスピードに欠ける馬が香港で花開くケースも少なくない。

 香港ダービーを勝ったフローレもまだ奥がありそうに見える。人気次第では抑えたい。


【土屋真光の見解】
 好メンバーが揃ったが、いずれも一長一短でひじょうに難解なレースとなった。人気は日本の牝馬2頭+エグザルタントで、いずれも好枠を引き当てた。しかし、週末は雷を伴った雨予報。日曜日もそれは続きそうだ。水を含んだときのシャティン競馬場は極端な内枠天国となる。外からタイムワープが切れ込んで、グロリアスフォーエバーが突っ張る展開なら、さらに内枠の馬は気持ちよく競馬ができるだろう。

 それをふまえて、1番手はウインブライト。右周りの重賞はG1の3戦を除けばパーフェクト連対。昨年のマイルチャンピオンシップも先行して、一旦は伸びあぐねるも、盛り返して0秒4差の9着だった。マイルよりも2000mは適距離。牝馬2頭の印象が強いだけに、日本プールでも人気の盲点となるが、尚のこと狙わない手はない。

 2番手には昨年の覇者パキスタンスター。P.オサリバン厩舎に移って2戦目。以前より走りに集中できている感があり、力を出し切ればここでは格上。2番枠もプラス。

 3番手にエグザルタント。香港のこの路線では今や堂々の大将格。香港ヴァーズを勝てる力は伊達ではない。

 以下、イーグルウェイダークドリーム、日本の牝馬2頭まで。ディアドラは好調も追い切りが速過ぎた点にやや不満が残る。


【市丸博司の見解】
 日本勢3頭VSエグザルタント。4頭の競馬だと言い切ってしまいたい。その中で最も強調したいのはリスグラシューである。

 香港ヴァーズでは、大外を通らされながら直線強烈な伸び。一旦は完全にエグザルタントを交わしたのだが、惜しくも最後に差し返されての2着だった。通ったコースを考えると、最も強かったのはこの馬ではなかったか。金鯱賞で後方から外を回してダノンプレミアムに追いすがった競馬も印象に残った。香港ヴァーズは外枠も影響したはずだが、今回は4番枠。脚質的に後ろからにはなるが、あれほど外からにはならないだろう。

 2番手はウインブライト。中山記念では、G1馬5頭を従えての1着。4角では届かないかと思えたが、最後にキッチリ差した脚には驚かされた。最近の勢いならこの馬だろう。

 この2頭に続くのがエグザルタントディアドラになる。エグザルタントは現在3連勝と進境著しく、地の利を考えれば日本勢を返り討ちにしてしまう可能性もある。しかし、日本勢が好枠を引いた今回は、少なくともリスグラシューよりは落ちるのではないか。

 休み明け3戦目となるディアドラが本調子で臨めるなら、日本馬の上位独占まであると考える。

ページトップへ