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【世界の騎手紹介 Vol.31】ダミアン・レーン

2019年08月07日 16:30

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オーストラリアをベースとするダミアン・レーン騎手は1994年2月6日、オーストラリア生まれ。父は現調教師(元騎手)で、母も元調教師という家に生まれ、幼いころから馬に乗って育った。

15歳で騎手免許を取得。父の下で見習い騎手となり、2009年6月27日にポートヘッドランド競馬場でキングクリートゥに乗って初勝利を挙げた。

豪G1ケネディオークスをアリスティアで勝ったレーン騎手。(Photo by Getty Images)

やがて西オーストラリア州からヴィクトリア州に拠点を移し、M.エラートン&S.ザーラ調教師に師事。2013年10月にはセソーヴァーでG2エドワードマニフォルドステークスを勝って重賞初制覇を果たすと、2014年9月にはトラストインアガスト(父系祖父がサンデーサイレンス)でG1インビテーションステークスに優勝してG1初制覇。2014/15年シーズンには香港でも騎乗した。

その後、2016/17年シーズンにはヒューミドールでG1オーストラリアンカップ、ジョンスノーでG1オーストラリアンダービーに優勝。2017/18年シーズンには元日本調教馬トーセンスターダムでG1トゥーラックハンデキャップとG1マッキノンステークスを制したほか、ヴィクトリア州メトロポリタンの騎手ランキングでは自己最高位となる2位に入った。

2018/19年シーズンはG1ケネディオークスをアリスティアで勝つと、2019年3月にはオーストラリアを代表するレースのひとつであるG1ゴールデンスリッパーステークスをカイアミシで制覇。その後、2019年4月に初来日を果たし、リスグラシューでG1宝塚記念、ノームコアでG1ヴィクトリアマイル、オメガパフュームで帝王賞を制すなど大活躍。日本のファンに大きなインパクトを与えた。

2019/20年シーズンも、メールドグラースでG1コーフィールドカップ、リスグラシューでG1コックスプレートと日本馬とのコンビでオーストラリアのビッグレースを2週連続で制覇。2019年暮れには特例で騎乗が叶ったリスグラシューとのコンビでG1有馬記念も制してみせた。

近年のG1勝ち
2019年
有馬記念(日本):リスグラシュー
コックスプレート(オーストラリア):リスグラシュー
コーフィールドC(オーストラリア):メールドグラース
宝塚記念(日本):リスグラシュー
ヴィクトリアマイル(日本):ノームコア
ゴールデンスリッパーS(オーストラリア):カイアミシ

2018年
ケネディオークス(オーストラリア):アリスティア
トゥーラックH(オーストラリア):ランドオブプレンティ
メムジーS(オーストラリア):ヒューミドール
SAダービー(オーストラリア):レスター
イングリスサイアーズ(オーストラリア):エルドラドドリーミング

2017年
マッキノンS(オーストラリア):トーセンスターダム
トゥーラックH(オーストラリア):トーセンスターダム
マカイビーディーヴァS(オーストラリア):ヒューミドール
シャンペンS(オーストラリア):ザミッション
オーストラリアンダービー(オーストラリア):ジョンスノー
オーストラリアンC(オーストラリア):ヒューミドール

2016年
キングストンタウンクラシック(オーストラリア):ストラタムスター
オークリープレート(オーストラリア):フランバージ

文:秋山 響(TPC)