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【チェアマンズスプリントプライズ】栗山求の見解

2021年04月24日 11:10

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 芝短距離王国オーストラリアから多くのサラブレッドを輸入している香港は、伝統的にスプリント路線のレベルが高い。ただ、ここ最近は確たる中心馬が見当たらない。4月5日に行われた前哨戦のスプリントC(香G2・芝1200m)は、1番人気のウェリントンが5着に敗れ、単勝約180倍の6歳馬アメージングスターが快勝するという下克上が起こった。昨年暮れの香港スプリント(G1・芝1200m)を日本から遠征したダノンスマッシュが制したのも、低迷気味の香港スプリント界の状況とまったく無縁ではないだろう。ダノンスマッシュは年明け緒戦の高松宮記念(G1)を快勝。苦手と思われた道悪をものともしなかったようにますます充実している。モレイラ騎手の手綱さばきは信頼性が高く、調子に問題がなければ再度勝ち負けに持ち込めそうだ。

 前述のとおりウェリントンは、スプリントCで5着と敗れて株を下げたものの、重賞初挑戦だったこと、外枠を引いて終始外を回らされたこと、前哨戦ではなく本番が目標だったことなど、情状酌量の余地がある。母は芝1200mの豪G2で3着となったスピード馬。G1でも上位争いができるポテンシャルの持ち主だろう。

 穴はストロンガー。前走、スプリントCのゴール前で鋭く伸びてきて2着。デインヒルのクロスを持つ配合はウェリントンと同じ。昨年の優勝馬ミスタースタニングはダンジグ(デインヒルの父)の3×3だった。この系統のクロスは香港のスプリント戦に向く。

栗山求

1968年生まれ。血統評論家。月刊誌『優駿』の「サイヤーズインサイド」など連載多数。グリーンチャンネル『KEIBAコンシェルジュ』に出演中。著書に『血統史たらればなし』『パーフェクト種牡馬辞典』など。

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