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【凱旋門賞】木村拓人の見解

2021年10月01日 15:06

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 前走はまさかの敗戦を喫してしまったが、やはりスノーフォールは主役級。スローペースで流れて正味500mだけの競馬になってしまい、差は詰めているものの内でうまく脚をためていたティオーナに出し抜けを食らう形になった。ディープインパクト産駒ではあるが欧州仕様のしっかり馬場を捕らえる走り方。これまでのレースを見ても一瞬の瞬発力で勝負するタイプではないだけに負けて強しと考えていいだろう。どうやら当日は雨の影響を免れないようで、ディープ産駒とはいえ母方はバリバリの欧州血統の本馬に取っては条件好転。斤量面も大きな味方に。

 前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで今年のドバイシーマクラシックを制したミシュリフを振り切ったアダイヤーも主役級。前哨戦を使えなかった点はマイナスだが、それでもビュイックはこちらを選択。

 ともに2歳時は目立たなかったものの3歳で一気にパフォーマンスを上げてきた、以上2頭の成長力は驚異だ。

 タルナワはアイリッシュチャンピオンSでセントマークスバシリカの2着と敗れたものの、直線でその勝ち馬にずっと寄られ続けてのもの。強い競馬をしているが、2400m路線で超一流との対戦がないのは気になるポイントではある。

 穴は良馬場専用機と言われているラブ。個人的にはずっと重馬場での走りを見たかった一頭で、今期の物足りなさを補う可能征はあるのでは。人気も控えめだろうし、一昨年のヴァルトガイストも良馬場でこそと言われていた馬。一発を狙うなら。

 クロノジェネシスはミシュリフとの比較から欧州トップレベルとは少し差がある印象。もちろん応援はしているが日本プールでは人気が予想されるぶん評価は控えめに。ただ日本馬の中では欧州適性最高クラスであろう馬がどんな走りをするか非常に楽しみだし、注目でもある。

 ディープボンドは前哨戦が完璧なペース配分での競馬。本番でも同じ形の競馬ができるとは考えづらく、こちらも評価は控えめとした。

木村拓人

『競馬新聞デイリー馬三郎』美浦担当の取材記者。素軽いフットワークで海外競馬、セリ、育成牧場など動き回り、競馬場のイベントやTV等の解説も担当する競馬マスコミ界のユーティリティプレーヤー。好きな海外馬はメダグリアドーロ、サイレントウィットネス、シックスパーフェクションズ。

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