ヌーヴォレコルトが出走するBCフィリー＆メアターフで1番人気が予想されるのがレディイーライ。この馬はデビューから無傷の6連勝。2014年のBCジュベナイルフィリーズターフをも制し、スター街道まっしぐらかと思われた矢先、両前脚に蹄葉炎を患って引退の危機へ。それでも陣営は両脚の手術に踏み切り、生死の狭間を彷徨いながらも何とか復活への望みを繋いだ。

　そして、長期休養を経て、今年の8月末にカムバック。復帰初戦こそ2着に敗れたものの、前走のフラワーボウルS（G1）では見事に優勝。完全復帰をアピールすると共にBCフィリー＆メアターフの本命としてここへ駒を進めてきた。まさに“奇跡の馬”と呼ぶに相応しい同馬。今回は復帰3戦目で彼女自身の体調が気になるところだったが、木曜日の調教では不安な要素など全く見せないほど抜群な動きを披露した。

　ダートコースで1周目を流して、スピードアップした2周目では、弾むようなフットワークで軽快に駆け抜けていった。馬体の張りも申し分なく、ここを目標に完全に仕上がっている様子だ。本当に蹄葉炎だったのと疑いたくなるほどの充実ぶり。ヌーヴォレコルトの最大のライバルとなるのは間違いなさそう。