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メイクハッピーはKオークスに挑戦? 米メディアが全日本2歳優駿に注目

2018年12月19日 12:00

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 現地17日付けの米競馬メディア『bloodhorse.com』が、19日の全日本2歳優駿(川崎競馬場・ダート1600m)に出走するメイクハッピーについて、“チャーチルダウンズ競馬場が「Japan Road to the Kentucky Derby」の対象を3レースから4レースに増やした際、それが「Japan Road to the Kentucky Oaks」になろうとは想像してなかっただろう”という書き出しで始まる記事を掲載している。

 「Japan Road to the Kentucky Derby」は2016年に始まった日本馬に向けた、アメリカのケンタッキーダービー(3歳G1・ダート2000m)出走馬選定ポイントシリーズで、構成競走における4着馬までにポイントを付与し、合計ポイント最上位の馬がケンタッキーダービー(G1)に出走できる。

 メイクハッピーは馬主としてケンタッキーダービーを2度制しているレッダムレーシングによって生産され、3月のファシグティプトン・フロリダ・トレーニングセールにおいて社台ファームが65万ドル(=約7300万円)で購買した。カリフォルニアで生まれたスクエアエディ産駒の牝馬メイクハッピーは、11頭の牡馬を含む13頭を相手に勝利したシリーズ初戦のカトレア賞(500万下・東京ダート1600m)で10ポイントを獲得。19日の全日本2歳優駿でさらなるポイント獲得を果たそうとしている。

 カトレア賞後、社台ファームの吉田照哉氏はメイクハッピーに関して、ケンタッキーダービーは考えていないと述べた。しかし、ケンタッキーオークス(3歳牝馬、ダート1800m)ならという問いに「このまま良い形で行ってくれれば、それは考えますよ」と語ったと同誌は報じている。

 また、同馬を管理する新開幸一調教師は、日本の優れたダート馬にとって第一選択肢になりがちなドバイより、カリフォルニア生まれの牝馬には血統的にもアメリカのレースが向いているのかな、と語っている。2015年のG1ホープフルステークスを制したラリスを全兄に持つメイクハッピーは、水曜日(19日)の1600m戦が試金石となる。最大のライバルは同じJRA所属でプラタナス賞を勝った2戦無敗のガルヴィハーラとNARの期待を背負うパイロ産駒で3戦無敗のミューチャリー。

 カトレア賞で10点を稼いだメイクハッピーに対し、その他のポイント獲得馬は全日本2歳優駿に出走しない。このレースでは上位4頭から順に20-8-4-2点が与えられる。シリーズは同じく30-12-6-3点が与えられる2月17日のヒヤシンスステークス(OP・東京ダート1600m)、40-16-8-4点の3月31日伏竜ステークス(OP・中山ダート1800m)へと続いていく。