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主催者発表で判明した昨年と異質のラップ/凱旋門賞

2020年10月06日 10:59

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<第99回凱旋門賞>◇4日=仏パリロンシャン競馬場◇G1◇芝2400メートル◇3歳上牡牝◇出走11頭◇1着賞金171万4200ユーロ(約2億1400万円)

 今年の凱旋門賞は史上初の3勝目を狙ったエネイブル(牝6、J・ゴスデン、父ナサニエル)が6着に沈み、ソットサス(牡4、J・ルジェ、父シユーニ)が初戴冠を果たした。

 フランスギャロが発表しているトラッキングリポートによると、昨年とは異質のラップ、ペースだったことがはっきりと分かる。実態は不良馬場におけるスローの瞬発力勝負だった-。

 ガイヤースが逃げた昨年はスタートから1400メートル通過までの時計が1分27秒63。3番手を進んだフィエールマンが同1分27秒98で走っていたのに対し、今年は逃げたペルシアンキングの1400メートル通過が1分35秒72。昨年より約8秒も遅いペースで進んでいる。重馬場と不良馬場の違いはあるが、この差は大きい。

 上がりの数字を比較すると、昨年は勝ったヴァルトガイストの上がり3ハロンが38秒08。2着エネイブルが38秒85、3着ソットサスが38秒88、歩くようにゴールした日本馬3頭が42秒~47秒台を要していたのに対し、今年は勝ったソットサスの上がり3ハロンが36秒61。最も速かった2着インスウープの上がり3ハロンは36秒45だった。昨年に比べ、2秒近く速い上がりの脚を各馬が繰り出している。

 昨年はヴァルトガイストの勝ちタイムが2分31秒97。今年のソットサスの勝ちタイムは2分39秒30。勝ちタイムの比較だと、馬場の重さをイメージするだけにとどまるが、ラップを比較すると、重馬場の昨年が究極の消耗戦だったのに対し、不良馬場の今年はスローペースからの上がり勝負、瞬発力勝負になっていたことが判明する。

 直線半ば、残り400メートルから残り200メートルまでの200メートルで上位馬は11秒台のラップを記録。ここでゴチャつくシーンがあったこともエネイブルやストラディバリウスの凡走の原因と推測できる。

出典:日刊スポーツ