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クロノジェネシス異例の短期遠征、日本馬悲願達成へ新たな勝負手/凱旋門賞

2021年09月23日 13:59

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 G1・4勝馬クロノジェネシス(牝5、斉藤崇)が“超短期決戦”へ態勢を整えた。凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月3日=仏パリロンシャン)に向けて22日、栗東トレセンで国内最終追い切りに臨み、Cウッド6ハロン83秒3-11秒6でステラリア(3歳3勝クラス)と併入。レース9日前の明日24日に出国する日程は、過去の遠征馬と比べても異例の短さだが、日本馬の悲願達成へ新たな勝負手を打った形だ。

 走り慣れた栗東Cウッドで、女王クロノジェネシスがダークグレーの馬体を弾ませた。道中は前方にステラリアを見ながら、直線まで我慢して加速。馬なりのままラスト11秒6で併入した。斉藤崇師は「先週より素軽くなって、いいと思う。ぼーっとした感じからピリッとしてきた」と納得の表情。調整役を務めた岩田望騎手も「良さそうです。スイッチが入った感じ。見ての通りで、いいと思います」と好感触を伝えた。

 勝負の“超短期決戦”だ。出国はレース9日前の明日24日。日程の理由を指揮官は「こっちでいつもの調教ができて、仕上がった状態で連れて行けるのがいいと思って。どこでも走れる馬なので」と説明する。今春のドバイシーマクラシックでも同10日前に出国して首差2着に好走。ほぼ同じパターンを踏襲した。

 国内にいるからこそ、きめ細かな調整ができる。先週15日はCウッド6ハロン82秒8-12秒4で「まだ少し重たい感じ」(斉藤崇師)だったため、18日にも同83秒3-12秒4と時計を出した。当初は前日21日に追い切る計画だったが、状態を見極め1日スライド。入念な仕上げを施した。来週の最終追い切りでは現地でマーフィー騎手が手綱をとって呼吸を合わせる。

 第100回を彩る豪華メンバーにあって、英ブックメーカー大手ウィリアムヒルでは単勝5番人気(11倍)に推され、世界的な注目度は決して低くない。道悪への適性や凱旋門賞馬バゴを父に持つ血統など、難攻不落のパリロンシャンを克服できる下地はある。日本の悲願達成へ、準備万全で飛び立つ。【太田尚樹】

◆過去の遠征馬の日程

 日本馬最高の2着だった3頭は、99年エルコンドルパサーが172日前、10年ナカヤマフェスタが55日前、12、13年のオルフェーヴルがともに43日前に出国。いずれも前哨戦としてフォワ賞に出走した。06年ディープインパクト(3位入線失格)は53日前。直前の例では04年タップダンスシチー(17着)が2日前、14年のハープスター(6着)など3頭は15日前に渡仏した。

出典:日刊スポーツ