BCスプリントに挑むUAEのダークサフロン、日本から刺激とハルマシュ師
2026年10月28日 13:00
今年のブリーダーズカップスプリントにはG1ドバイゴールデンシャヒーンを2025年、2026年と連覇したダークサフロンが参戦する。中東を本拠地とする馬がBC開催に遠征するのはめずらしく、米競馬メディア『bloodhorse.com』がA.ビン・ハルマシュ調教師の声を交えて挑戦の背景をレポートしている。
ドバイからの遠征はめずらしいものの、ダークサフロンはケンタッキー州のブルックデール・ファームの生産馬で、今回は言わば里帰り。21日に米国で着地検疫に入ったダークサフロンは、24日にキーンランド競馬場に移動し、27日に取材を受けたハルマシュ師の話によると、環境にもすっかり馴染んで調教も快調に進んでいるという。
ダークサフロンは今年のゴールデンシャヒーンで2025年のBCスプリントの覇者ベントルナートを1馬身3/4差と寄せつけなかったが、主催者発表の想定オッズでは21倍の伏兵評価に甘んじている。人気の盲点のような状態になってしまう点について『bloodhorse.com』は、ドバイでは猛暑の夏場に競馬開催がないため、秋のBC開催までに態勢を整えるためのレースがなく、参戦の機会も限られて存在感が薄くなる事情を指摘。
しかし、今年のBCスプリントで優勝候補に挙げられている日本のテーオーエルビスも、ダークサフロンと同じく夏場に稼働せずぶっつけ本番の形となっている。日本では主要レースが春、秋、冬に行われ、一流馬は夏場に休む傾向にあるため、置かれている状況は大きく変わらない。
その一方、日本調教馬は近年のBC開催で成功を収めており、米国と欧州との対決という図式に変化を与えつつある。こうした状況にハルマシュ師は「我々は日本人を見ているんだ」「日本人がこちらに来て上手くやっているのだから、他の国だってできるはずだろ?」と動機に言及した。
5月末から準備を進めてきたというハルマシュ師は「100%の体調だから彼と来ることにしたんだ」とダークサフロンの状態にも太鼓判。2025年のゴールデンシャヒーン制覇から7カ月ぶりの復帰となった昨シーズン初戦で、4馬身半差の圧勝だったことを振り返って「(休養明けの)初戦では、彼は全力を尽くしてくれる。フレッシュな時は良い走りを見せてくれるんだ」と大一番へ自信をにじませている。
