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【世界の騎手紹介 Vol.46】ヘイリー・ターナー

2020年09月23日 15:00

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イギリスを代表する女性ジョッキーのひとりであるヘイリー・ターナー騎手は1983年1月3日、イギリス生まれ。乗馬のインストラクターだった母から馬乗りの基礎を学び、やがて地元のマーク・ポルグラス調教師に師事。2000年6月4日にポンテフラクト競馬場において同調教師が管理するジェネレイトで初勝利を挙げた。

その後ニューマーケットのマイケル・ベル調教師の下に移ると、2005年には集計期間中に44勝を挙げて女性騎手として初めてイギリスの見習い騎手チャンピオンに輝いた。

その後、2008年11月にはドイツのG3ヘッセンポカルをレディドーヴィルで制して重賞初制覇。またこの年は女性騎手ではイギリス初となるシーズン100勝を記録した。

G1初制覇は2011年7月9日のこと。イギリスのG1ジュライCをドリームアヘッドで優勝。イギリス史上2人目となる女性騎手によるG1制覇を成し遂げて、歴史にその名を刻んだ(史上初は1997年のG1ナンソープSをヤマラクに騎乗して同着ながら制したアレックス・グリーヴズ騎手)。

2016年にカムバック後も数多くの勝利を手にしているターナー騎手。(Photo by Getty Images)

その後も2011年8月にイギリスのG1ナンソープSをマーゴットディド、2012年8月にはアメリカのG1ビヴァリーD.Sをアイムアドリーマーで制覇。2015年8月には日本のワールドオールスタージョッキーズでも勝利を収めた(騎乗馬ウインフェニックス)。

その後一度は引退してテレビ解説者に転身していたが、2016年にカムバック。女性騎手に対する減量特典が導入されたフランスに軸足を置いていた時期もあったが、2018年からはイギリスで本格的に復帰し、10月にはイギリスのG3ダーレーSをイエウジェニオで制して復帰後初重賞制覇。

2019年6月21日には単勝34倍のサンクスビーでサンドリンガムHを制して、女性騎手としてはゲイ・ケルウェイ騎手以来、32年ぶり史上2人目となるロイヤルアスコット開催における勝利を挙げたことでも話題となった(2020年のサンドリンガムHも単勝34倍のオナシスで制して、ロイヤルアスコット開催2勝目をマーク)。また世界からトップ騎手が集まるシャーガーCでは2018、19年と2年続けて個人優勝を果たしている。

近年G1勝ち
なし

文:秋山響(TPC)