デビュー7戦目のジョニーゲットアングリー、豪G1ヴィクトリアダービーで未勝利脱出
2020年11月01日 10:30
豪フレミントン競馬場で現地10月31日に行われたG1ヴィクトリアダービー(3歳、芝2500m)は、7番人気タイのジョニーゲットアングリーが中団馬群の外から絶好の手応えで進出すると、直線残り100mから1馬身抜け出して快勝した。
後方から追い込んだ3番人気のヒットザショットが、勝ち馬と併せるように粘り込んだ1番人気ヤングワーザーを捕らえ、0.2馬身差で2着争いを制した。
ジョニーゲットアングリーはタヴィストック(その父モンジュー)産駒のセン馬で、今回が通算7戦目での初勝利。1月20日のデビュー戦で14頭立ての13着に大敗すると、次戦から1800m以下でリステッド3戦、条件戦を1戦するも勝ち切れず、1週前のG2ゴルフヴァーズ(2040m)は重賞初挑戦で3着だった。
豪競馬メディア『racing.com』によると、ジョニーゲットアングリーのD.ペイガン調教師は7月に開業したばかりで、今回を含め3頭を延べ12走させて手にした通算2勝目がビッグタイトルとなった。ジョニーゲットアングリーはデビュー前にペイガン調教師とL&T.コーステンス調教師の間で6度の転厩を繰り返しながら仕上げられ、デビュー戦後にペイガン厩舎へ移籍する形を取られていた。
ペイガン師は「こんなことが起きるなんて考えたこともなかった」「夢に見ることはあるだろうし、ここ2か月で私が考えたことといえば、彼をダービーに出したいということだけさ。そして彼は勝った。心を落ち着け始めているけど信じられない」と感極まり、馬の仕入れから協力してくれたというT.コーステンス師に感謝していた。