英国でエリザベス女王所有のディープインパクト産駒ポートフォリオが連勝
2021年07月17日 10:20
英国のエリザベス女王(95)が所有するディープインパクト産駒ポートフォリオ(牝3、M・スタウト)が16日、ニューマーケット競馬場の1R(芝2000メートル)に出走し、前走に続く2勝目を挙げた。鞍上はライアン・ムーアで勝ちタイムは2分6秒40。
ジュライコースで行われた3歳以上の牝馬限定戦(ハンデキャップ戦)。4頭立てで単勝オッズは最低人気の5・5倍だったが、残り200メートルで横一線の追い比べから父を思わせる強烈な加速で他馬を置き去りにした。3日にレスター競馬場で挙げた初勝利に続く連勝で、通算成績は6戦2勝となった。
4頭立てだったが、好メンバーがそろっていた。1馬身半差の2着はジャドモンドファームが所有し、母ロマンティカと祖母バンクスヒルがG1馬で、近親にダンシリ(ハービンジャーの父)がいるブルネラ(牝3、H・パルマー、父ドバウィ)。3着は日本で走ったディヴァインライト産駒のナタゴラ(08年の英1000ギニーを制覇)を母に持つアンガーム(牝3、R・ハノン、父フランケル)。4着がゴドルフィン所有馬のルネッサンスローズ(牝3、C・アップルビー、父シャマーダル)だった。
ポートフォリオは日本生まれのディープインパクト産駒。ディープインパクトの3代母ハイクレア(英1000ギニー、仏オークスを制覇)を所有していたエリザベス女王がディープインパクト産駒を熱望し、所有する牝馬ディプロマを日本へ送ったことで誕生した。
17日にはアイルランドのカラ競馬場で行われる愛オークスにディープインパクト産駒スノーフォールが出走予定。英オークスをレース史上最大着差16馬身差で制した怪物牝馬に大きな注目が集まっている。偉大な競走馬、種牡馬ディープインパクトに対し、欧州ではその評価がかつてない高まりを見せている。